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なんというか、首を傾げる話でした。
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海辺での出来事に、聖域は蜂の巣をつっついたような騒ぎになった。

何よりも大勢の聖闘士達が聖域にいたというのに、誰も事件発生の直後に間に合わなかったのである。
この異常事態にラダマンティスとミーノスも行方不明者を探す協力を申し出た。
しかし大勢の聖闘士、それも黄金聖闘士達まで動員しても、ジュネ達の行方は杳として知れない。

ラダマンティスとミーノスは海辺の事件現場に立つ。
とにかく現場百回という気持ちだった。
遠くでは雑兵たちが仲間の名を呼んで探している。
「男が7人、女が7人」
ミーノスのつぶやきにラダマンティスが彼の方を見る。
「どうした?」
たしかに行方不明なのは、女の方は聖闘士三人、ユリティースとエスメラルダ、そして女官が二人。
男の方は貴鬼と近くにいたと推測される六人の雑兵だった。
「いえ……、ミノタウロスに用意された生贄と同じ数ですね」
仲間の言葉にラダマンティスは嫌な予感がした。
では、この惨状はミノタウロスが現れたということだろうか?
しかし、女の聖闘士が三人も居たのである。倒されるのはミノタウロスの方だろう。

そこへいきなりシードラゴンの鱗衣を纏うカノンが現れる。
「何でお前たちがいる!」
カノンの驚きをミーノスが「仕事です」と一言で説明する。
ラダマンティスはツッコミを入れるのを止めた。
あきらかにカノンは気が立っている。
「エスメラルダたちが行方不明だって、本当か!」
彼の方はというとサガからの小宇宙による連絡で駆けつけたという。
「双子座なら聖域の外です。社殿の方に教皇殿がいますよ」
緊急過ぎて教皇の間にいるだけで時間のロスであると判断が下されたのだ。
「そうか、それならお前たちも来てくれ」
海に大変な事が起こったと言う。
「どうした?」
この筆頭海将軍に大変なことと言わせる事態など、天変地異レベルであることは察せられる。
「海の檻に封印していたレヴィアタンが逃げ出した」
その言葉に二人は息をのんだ。
ジュネは海辺にて鎧の性能を確かめる。
相手がいた方が分かりやすいだろうと、問答無用でシャイナと魔鈴が連れてこられた。
まずはシャイナが軽く相手をする。

貴鬼は二人の女性聖闘士の動きを真剣に見つめる。

このとき一人の雑兵がムウのところへ来た。
シオンが呼んでいるという。
「貴鬼、私は社殿へ行きます。ほどほどのところで二人を休ませなさい」
彼の言葉に貴鬼は「はい!」と答えたが、視線は真剣に二人の動きを見ていた。

いつの間にかギャラリーはユリティース達だけではなく、ちらほらと雑兵たちの姿も見える。
美しいと評判のエスメラルダとユリティースも一緒にいるのだ。雑兵たちも気になって仕方ないかもしれない。

そしてムウが社殿に到着したとき、海辺の方で異様な気配がした。
重々しい何か。しかも獣のような唸り声が聞こえたような気がする。
これには社殿の中にいたシオンたちも気付く。
彼らは海辺へと走った。

するとジュネたちのいた浜辺は何かが暴れたかのように、砂浜が広範囲でメチャメチャになっていた。
鎧の制作者が近くにいるということは、微調整が利くということで……。

ラダマンティスには特定の曜日に聖域へ顔を出すという、拷問に近いスケジュールが組まれている。
それでも聖域の修復師は一目でだいたいのサイズを把握したらしく、二回目で映画用の鎧を試着することが出来た。
場所は聖域の町の方にある社殿。ラダマンティスとしては居心地が悪い。
何しろ同席しているサガは何か考え込んでいるし、アイオロスの方は好奇心全開で自分のことを見ているのだ。
しかも、冥界側からは一人お目付役がいる。

「どこか動かしづらいところがあったら言ってくれ」
シオンの言葉にラダマンティスは無いと答える。
黒い鎧は冥衣に比べると華奢な感じがしたが、普通の鎧なので物質的な重さを考慮するとこんなものかと彼は納得する。
「結構、見れますよ」
カメラを片手にミーノスが仲間を褒める。

今回、ミーノスはパンドラからの命令で、鎧を纏うラダマンティスの写真を撮りに同行ということになっている。
いちおう名目は、パンドラへの報告をラダマンティス本人にやらせると情報を省く恐れがあるからというもの。
何か冥界側の微妙な関係に、サガは眉を顰めアイオロスは笑いをこらえていた。

そして隣の部屋ではジュネがアンドロメダ座をモデルにした鎧を身に付けていた。
「どうかな?」
ジュネの長い髪が鎧の隙間に挟まったりしてはいないか、動きを阻害させてはいないか、貴鬼は何度も尋ねる。
しかし、今回の鎧には華やかなスカートなど洋服の上に身に付けるものなので、部屋には貴鬼とジュネの他に、ムウとユリティース、エスメラルダ、そして女官が二人ほどいた。
服飾の欠点をその場である程度修正するためである。
「今は大丈夫ですが、外で動いてみないと何ともいえません」
アクション部分を一人で背負いそうな設定のため、ジュネは外へと出て良いかと尋ねる。
ムウと貴鬼は直ぐさま了承した。
なんというか、微妙な気持ちになる戦闘場面でした。
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