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一見すると平穏無事な朝だった。
ただし、それは嵐の前の静けさ。
しばらくすれば、聖域に前代未聞(?)の騒ぎが勃発する。
何も知らない女官たちが、教皇の間にいる沙織たちのために朝食の準備をしてくれた。
聖衣達は何事もなかったかのように整列している。
昨日のニケの説教など、男の聖闘士達が聞いたら夢物語だと一笑に付すだろう。
女性聖闘士たちはお互いに、今回の一件は黙っていることにした。
シャイナはふと、ペガサスの聖衣を見た。
一晩中、静かに佇んでおり、何の動きも見せてはいない。
(あんなにも奇妙な状態だったのに、何の変化も見せないとは……)
さすがというべきかもしれない。
彼女は軽く感動しながら、女官から渡されたスープを受け取った。
☆☆☆
その頃日本では、星矢が大きなあくびをしながら美穂と一緒に学園の掃除をしていた。
「眠れなかったの? 星矢ちゃん」
「……なんだかイライラする夢を見た」
あまり詳しく覚えていないが、とにかく嫌なイメージは残っている。
(何で海辺で美穂ちゃんと会っているときに、アイオリアがいきなり現れるんだ!)
しかもペガサスの聖衣が普通に登場して、彼女から離れない。
ゴチャゴチャした内容なので、登場したのもアイオリアなのかアイオロスだったのかがハッキリしない。
いつもは夢の内容というのはあまり気にしないのだが、ペガサスの聖衣がやたらと人間臭い意思表示をするのがリアルだった。
あんな表情(?)を以前も見たことがあるような気がして、星矢は首を傾げる。
しかし彼は気のせいだと納得したのだった。
ただし、それは嵐の前の静けさ。
しばらくすれば、聖域に前代未聞(?)の騒ぎが勃発する。
何も知らない女官たちが、教皇の間にいる沙織たちのために朝食の準備をしてくれた。
聖衣達は何事もなかったかのように整列している。
昨日のニケの説教など、男の聖闘士達が聞いたら夢物語だと一笑に付すだろう。
女性聖闘士たちはお互いに、今回の一件は黙っていることにした。
シャイナはふと、ペガサスの聖衣を見た。
一晩中、静かに佇んでおり、何の動きも見せてはいない。
(あんなにも奇妙な状態だったのに、何の変化も見せないとは……)
さすがというべきかもしれない。
彼女は軽く感動しながら、女官から渡されたスープを受け取った。
☆☆☆
その頃日本では、星矢が大きなあくびをしながら美穂と一緒に学園の掃除をしていた。
「眠れなかったの? 星矢ちゃん」
「……なんだかイライラする夢を見た」
あまり詳しく覚えていないが、とにかく嫌なイメージは残っている。
(何で海辺で美穂ちゃんと会っているときに、アイオリアがいきなり現れるんだ!)
しかもペガサスの聖衣が普通に登場して、彼女から離れない。
ゴチャゴチャした内容なので、登場したのもアイオリアなのかアイオロスだったのかがハッキリしない。
いつもは夢の内容というのはあまり気にしないのだが、ペガサスの聖衣がやたらと人間臭い意思表示をするのがリアルだった。
あんな表情(?)を以前も見たことがあるような気がして、星矢は首を傾げる。
しかし彼は気のせいだと納得したのだった。
「何をやっているんだ、お前は!」
デスクィーン島での戦闘をサガに白状させられ、アイオロスは苦笑いをした。
真面目なサガからすれば、何の調査もせず、何の報告もせずに島へ来て、大暴れをして正体不明の魔物を倒したのか逃がしたのか分からない状態というのは神経がキレそうなほどの不祥事だった。
「いや、多分、倒したと思うのだが……」
実際に手を下したのは謎の少女である。
自分よりも早く攻撃を繰り出すなど、只者ではない。
名前が分からないのが、返す返すも残念だった。
☆☆☆
アイオロスとサガの会話を聞き流しながら、カノンは島を見渡した。
この島の不安定さは問題である。
しかし、何が原因で安定しないのかは、これから調査しないと分からないだろう。
島の大地だけではなく海にまで影響を与える何か。
(問題は長引きそうだな……)
海闘士の筆頭将軍はそんな事を考えた。
☆☆☆
散々怒鳴ったので、サガとしてはもう言うべきことはなかった。
だいたいにおいてアイオロスを野放しにした自分にも責任があるかもしれない。
『ここは、天に弓引く水域の女神が現れた島だからな』
以前、アイアコスが言った言葉を思い出す。
(それなら猛き水域の女神よ。こいつに一度説教をしてくれ!)
女神アテナはアイオロスに甘いので、彼は何故かその女神に頼みたくなってしまった。
デスクィーン島での戦闘をサガに白状させられ、アイオロスは苦笑いをした。
真面目なサガからすれば、何の調査もせず、何の報告もせずに島へ来て、大暴れをして正体不明の魔物を倒したのか逃がしたのか分からない状態というのは神経がキレそうなほどの不祥事だった。
「いや、多分、倒したと思うのだが……」
実際に手を下したのは謎の少女である。
自分よりも早く攻撃を繰り出すなど、只者ではない。
名前が分からないのが、返す返すも残念だった。
☆☆☆
アイオロスとサガの会話を聞き流しながら、カノンは島を見渡した。
この島の不安定さは問題である。
しかし、何が原因で安定しないのかは、これから調査しないと分からないだろう。
島の大地だけではなく海にまで影響を与える何か。
(問題は長引きそうだな……)
海闘士の筆頭将軍はそんな事を考えた。
☆☆☆
散々怒鳴ったので、サガとしてはもう言うべきことはなかった。
だいたいにおいてアイオロスを野放しにした自分にも責任があるかもしれない。
『ここは、天に弓引く水域の女神が現れた島だからな』
以前、アイアコスが言った言葉を思い出す。
(それなら猛き水域の女神よ。こいつに一度説教をしてくれ!)
女神アテナはアイオロスに甘いので、彼は何故かその女神に頼みたくなってしまった。
『それでは楽しみにしております』
夜の女神ニュクスに優しく微笑まれたとき、彼女はそれを“絶対に成し遂げなければならない”のだと理解した。
正直言ってそれは困難を極めそうな話なのだが……。
偉大なる夜の女神は姿を消し、明るい光が世界を包む。
昼の光を司る女神ヘーメラーが活動する時間になったのだ。
女神ヘーメラーもまた嬉しそうに微笑んでいた。
☆☆☆
「夜が明けたね」
教皇の間から外を見ると、東の空が明るくなっていた。
「もうそろそろジュネを起こすよ」
交代で仮眠をとっていたシャイナがジュネに近づく。
「おい、ジュネ」
彼女が肩に触れようとしたその瞬間、ジュネが目を覚ました。
「どうしよう!」
起きたと同時に叫ぶ仲間に、シャイナと魔鈴は何事かと注目した。
「えっ、あっ……」
ジュネが辺りを見回す。
「悪い夢でも見たのか?」
魔鈴がそう尋ねたとき、隣の部屋でも沙織たちが騒ぎ始めていた。
「何かあったのかい?」
シャイナの問いかけに、絵梨衣たちが沙織の方を見る。
沙織は少し困ったような表情をしながら答えた。
「魔女ッ子映画を作ることになりました」
その返事の意味が、シャイナと魔鈴にはよく分からなかった。
夜の女神ニュクスに優しく微笑まれたとき、彼女はそれを“絶対に成し遂げなければならない”のだと理解した。
正直言ってそれは困難を極めそうな話なのだが……。
偉大なる夜の女神は姿を消し、明るい光が世界を包む。
昼の光を司る女神ヘーメラーが活動する時間になったのだ。
女神ヘーメラーもまた嬉しそうに微笑んでいた。
☆☆☆
「夜が明けたね」
教皇の間から外を見ると、東の空が明るくなっていた。
「もうそろそろジュネを起こすよ」
交代で仮眠をとっていたシャイナがジュネに近づく。
「おい、ジュネ」
彼女が肩に触れようとしたその瞬間、ジュネが目を覚ました。
「どうしよう!」
起きたと同時に叫ぶ仲間に、シャイナと魔鈴は何事かと注目した。
「えっ、あっ……」
ジュネが辺りを見回す。
「悪い夢でも見たのか?」
魔鈴がそう尋ねたとき、隣の部屋でも沙織たちが騒ぎ始めていた。
「何かあったのかい?」
シャイナの問いかけに、絵梨衣たちが沙織の方を見る。
沙織は少し困ったような表情をしながら答えた。
「魔女ッ子映画を作ることになりました」
その返事の意味が、シャイナと魔鈴にはよく分からなかった。