忍者ブログ
更新・日記ブログ
カレンダー
04 2025/05 06
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
ブログ内検索
[1117]  [1116]  [1115]  [1114]  [1113]  [1112]  [1111]  [1110]  [1109]  [1108]  [1107
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

畑仕事をしていて、ちょっと目の離した隙に一人息子である龍峰の姿が消えた。
紫龍と春麗は真っ青になりながら周辺を探し回る。
するとしばらくして川の方から、龍峰の声が聞こえてきた。
川の中に入られたら非常に危険なので、紫龍が青ざめながら駆けつけると……。

そこにいたのは一人の老人と幼い龍峰だった。
川の水の一部が彫刻のように色々な形に変化している。
それを見て龍峰が笑っていたのだ。

「老師……」
紫龍は懐かしい人の姿を見て茫然としてしまう。
すると老人は紫龍の方を向いた。
「紫龍、子供から目を離してはいかんぞ」
「は、はい」
「それにしても龍峰はいい子じゃ」
自分が褒められているとも知らず、龍峰は童虎に水の彫刻をもっと見たいとねだる。
すると童虎は龍峰の手を握った。
「龍峰や、おぬしは水の気が強いようじゃ。聖闘士も新しい時代が来たのかもしれん」
「?」
「その特性はおぬしに力を与えると共に、どうすることも出来ない因果をも与えてしまうじゃろう。調和を持ち、自分の力を信じるのじゃ。さすれば自ずと進むべき道に女神は光を与えてくれる」
このとき川に春麗がやってきた。
「老師!」
母親の大声に、龍峰はビックリして泣きだしてしまう。
「さらばじゃ」
春麗が駆け寄る前に童虎の姿は光の中へと消えてしまう。
彼女は自分の方へ手を伸ばす息子を抱き上げた。

「老師、龍峰の子守をしたくなったらいつでも来てください」
紫龍の言葉に風が懐かしい声で笑ったような気がした。
PR
Comment
name 
title 
color 
mail 
URL
comment 
pass    Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
コメントの修正にはpasswordが必要です。任意の英数字を入力して下さい。
管理人のみ閲覧可   
Template by Crow's nest 忍者ブログ [PR]