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神話の時代、アンドロメダ姫は海の魔獣の生贄となり、その危難をペガサスにまたがった勇者ペルセウスが救う。
メデューサの首を魔獣の前に掲げて……。
これは表舞台で普及している物語。
☆☆☆
星矢がネビュラチェーンを掴んだ瞬間、女神メデューサの力がアンドロメダ座の聖衣にも流れ込む。
ジュネは朦朧としていたので、衝撃ともいうべきその力をまともに喰らってしまう。
(瞬……)
彼女の意識が真っ暗になった。
☆☆☆
(小さな子供が泣いている……)
黒い服に黒い髪。身体のほとんどが闇に溶け込んでいるように見えないこともない。
ジュネは暗闇の中にポツンといる子供に近づく。
すると子供は彼女にしがみついた。
「ようやっと会えた!」
顔は暗くて分からないが、たぶん男の子のような気がする。
彼女がしゃがむと、子供はジュネの首に両腕を回す。
「こうしていると、あったかいね」
子供の声に何やら安心したかのような響きがあった。
だが、状況が不明ないので、ジュネは何と答えるべきか悩んでしまう。
(誰か、家族か知り合いは?)
そう思ってキョロキョロすると、男の子は彼女の髪を引っ張る。
「僕のお日様だ!」
このときジュネは、子供が小さいころに瞬に似ていることに驚いてしまった。
☆☆☆
「あっ……」
「ジュネさん! 気がついた?」
不安げに自分のことを見ているのは、愛しい恋人。
ジュネは自分がベッドに寝かされていることに気がつく。
「瞬……、ここは?」
「社殿の一室。ジュネさん、戦闘の最後の方で気を失ったんだよ」
ベヒモス化したレヴィアタンの精神攻撃で、かなり参っているところに、女神メデューサの力を不意打ちのように喰らったのだ。
星矢も予想外の事態にジュネが目覚めるまで付き添うと言ったのだが、それは瞬が嫌がった。
「レヴィアタンは海将軍たちが確実に封印すると言っていたから、もう大丈夫だよ」
再戦があるとしたら、普通なら1000年単位。何処かのバカが力を与えたとしても劣化タイプだろうということだった。
海で再び封印をするのは、海ならば普通の人間が近づけない場所が多いからである。
地上の場合は人間が未踏でも、邪神の力を得た存在に気付かれては面倒なので、封印場所には向かない。
ちなみに冥界は管轄違いの不死の魔獣の封印には無理があるということで、三巨頭たちも海側に任せることに依存はなかった。
「……迷惑をかけちゃったね」
哀しげな彼女の様子に、瞬は心臓がドキドキしてきた。
「迷惑なんかじゃないよ」
もしかして、もうちょっと近づいても許されるんじゃないか。そんな考えが頭の中をグルグルと廻っている。
「ジュネさん……」
彼女の頬に手を添えたとき……。
「瞬! 食事を持ってきたぞ。少しは食べろよ」
と、星矢が元気よく部屋に入ってきたのである。
瞬は慌てて彼女から手を離し、闖入者の方を見た。
星矢もまた、もしかして拙いタイミングだった? という顔で瞬を見る。
そしてジュネは自分の頬に手を添えられた意味に気がついて、顔を赤くしたまま寝返って二人に背を向けたのだった。
メデューサの首を魔獣の前に掲げて……。
これは表舞台で普及している物語。
☆☆☆
星矢がネビュラチェーンを掴んだ瞬間、女神メデューサの力がアンドロメダ座の聖衣にも流れ込む。
ジュネは朦朧としていたので、衝撃ともいうべきその力をまともに喰らってしまう。
(瞬……)
彼女の意識が真っ暗になった。
☆☆☆
(小さな子供が泣いている……)
黒い服に黒い髪。身体のほとんどが闇に溶け込んでいるように見えないこともない。
ジュネは暗闇の中にポツンといる子供に近づく。
すると子供は彼女にしがみついた。
「ようやっと会えた!」
顔は暗くて分からないが、たぶん男の子のような気がする。
彼女がしゃがむと、子供はジュネの首に両腕を回す。
「こうしていると、あったかいね」
子供の声に何やら安心したかのような響きがあった。
だが、状況が不明ないので、ジュネは何と答えるべきか悩んでしまう。
(誰か、家族か知り合いは?)
そう思ってキョロキョロすると、男の子は彼女の髪を引っ張る。
「僕のお日様だ!」
このときジュネは、子供が小さいころに瞬に似ていることに驚いてしまった。
☆☆☆
「あっ……」
「ジュネさん! 気がついた?」
不安げに自分のことを見ているのは、愛しい恋人。
ジュネは自分がベッドに寝かされていることに気がつく。
「瞬……、ここは?」
「社殿の一室。ジュネさん、戦闘の最後の方で気を失ったんだよ」
ベヒモス化したレヴィアタンの精神攻撃で、かなり参っているところに、女神メデューサの力を不意打ちのように喰らったのだ。
星矢も予想外の事態にジュネが目覚めるまで付き添うと言ったのだが、それは瞬が嫌がった。
「レヴィアタンは海将軍たちが確実に封印すると言っていたから、もう大丈夫だよ」
再戦があるとしたら、普通なら1000年単位。何処かのバカが力を与えたとしても劣化タイプだろうということだった。
海で再び封印をするのは、海ならば普通の人間が近づけない場所が多いからである。
地上の場合は人間が未踏でも、邪神の力を得た存在に気付かれては面倒なので、封印場所には向かない。
ちなみに冥界は管轄違いの不死の魔獣の封印には無理があるということで、三巨頭たちも海側に任せることに依存はなかった。
「……迷惑をかけちゃったね」
哀しげな彼女の様子に、瞬は心臓がドキドキしてきた。
「迷惑なんかじゃないよ」
もしかして、もうちょっと近づいても許されるんじゃないか。そんな考えが頭の中をグルグルと廻っている。
「ジュネさん……」
彼女の頬に手を添えたとき……。
「瞬! 食事を持ってきたぞ。少しは食べろよ」
と、星矢が元気よく部屋に入ってきたのである。
瞬は慌てて彼女から手を離し、闖入者の方を見た。
星矢もまた、もしかして拙いタイミングだった? という顔で瞬を見る。
そしてジュネは自分の頬に手を添えられた意味に気がついて、顔を赤くしたまま寝返って二人に背を向けたのだった。
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