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――再び夢を見た。
暗闇で今度は女性が立っている。

女神アテナに似ている気がするが、ちゃんと顔が見れたというわけではない。
ただ、何となく似ている気がする。
世界が真っ暗になった。


 ジュネは目を覚ます。
 部屋は真っ暗。
 まだ夜明け前なのか。
 そんなことを考えていたら、部屋のドアが開いた。
 瞬がランタンを持って入ってきたのである。
「ジュネさん! 大丈夫??」
 目を覚ました恋人に彼は駆け寄る。
「瞬……、もうすぐ夜明けなの?」
「違うよ。ジュネさんは丸一日、眠っていたんだよ」
 夜はこれからだと言う。
「気分はどう?」
 そう言って彼がジュネの頬に触れようとしたとき、チリチリとした空気の抵抗を感じた。
「?」
 さらに手を伸ばそうとしたとき、光の刃のようなものが瞬の手を掠る。
 彼は手を引っ込めた。
 それと同時にジュネはうつ伏せになり、口元を手で抑える。
「ジュネさん……?」
「な、なんだか、気持ちわるい……。体中で何かが蠢いているような……」
 瞬は慌てて外に出る。
 聖域にも医術の心得のある神官がいないわけではない。
 しかし、レヴィアタン戦の後遺症の場合、必要なのは医者ではなく呪術に長けた人間である。
 とにかく彼は人を呼んだ。

 そしてジュネを見た沙織とユリティース、神官たちの見解が一致する。
 ジュネの体に女神メデューサの退魔の力が残っていたのである。
 それがジュネの小宇宙を乱して、彼女の体を害していたのだ。
 ただ、この力はある意味、究極の力とも言える。
 ゆえに、十二宮の異変を抱える聖域としては消すに消せなかった。
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