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アイアコスはハーデス城に戻る前に、ハインシュタイン城にいるパンドラのご機嫌伺いをすることにした。
何しろ『お守り』を持っているとはいえ、ガルーダの冥衣に付けてあるリボンを少し汚してしまったのだ。早いうちに弁解はしておいた方が良い。
ところがパンドラの待つ応接室に入ってみると、ラダマンティスが一緒に居たのである。

「ラダマンティスも何処かで暴れてきたのか?」
真面目に尋ねてみると、相手は思いっきり彼のことを睨み付けた。
「お前と一緒にするな!」
「ということは、昨夜の聖域での一件は把握済みということか」

聖域の一部で発生した邪法について冥界でも異変があったらしく、ラダマンティスもまたパンドラに報告と警護に来たらしい。
「聖域の方で何があった」
目が据わっているラダマンティスの様子に、彼は相手がこの場で詳細な報告を聞くつもりなのだと理解した。
しかし、パンドラはいいとしてラダマンティスは根掘り葉掘り聞き、場合によっては説教などするかもしれない。
それは御免である。
ということで、彼はパンドラを味方につけることにした。

「パンドラ様、ユリティースから手紙を預かりました」
聖域に行っていたアイアコスから一通の封筒を手渡しされて、パンドラは一瞬驚いた。
彼女は手紙とアイアコスを交互に見ると、その手紙を受け取る。
「……その、ユリティースは元気だったか?」
「はい。パンドラ様が蛇除けのためにガルーダを遣わしたことを感謝しておりました」
「そうか」
パンドラはほっとした様子で手紙を見る。
「アイアコスもユリティースたちも無事なら聖域側は問題ないだろう。ご苦労だった」
ハインシュタインのお姫様はとっても手紙が気になるらしく、そのまま自室へと戻ってしまった。

「すごい威力だな」
アイアコスは思わずラダマンティスの方を見る。
「……あぁ、すごい威力だ」
相手は心底羨ましそうだった。
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