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カノンは大急ぎで海底神殿へ戻ると、すぐに海将軍たちを呼んだ。

「明日の朝、レヴィアタンが聖域に現れる」
この言葉に五名の海将軍は一斉に驚く。
レヴィアタンの行動を前もって知るのは不可能だと思っていたからだ。
「その情報は確実なのですか?」
クリシュナの問いにカノンは頷く。
「これは絶対だ。ヤツは女聖闘士を何故かアンドロメダ姫と思い込んで、非常に執着している」
するとバイアンが周囲をキョロキョロと見回した。
「その女聖闘士を連れてはこなかったのか?」
何も聖域を巻き込まなくてもと彼は思ったのだが、これについて筆頭将軍は眉を顰めながら答えた。
「アテナがレヴィアタン退治を聖闘士たちに命じた。向こうは女聖闘士をこちらに渡す気はさらさらない」
特にアンドロメダの聖闘士が静かに怒りをためている。
それを言うと、今度はイオが頭を抱えた。
「どうした、スキュラ」
「その……レヴィアタンが何故あの場所に閉じ込められていたのかを調べたんだが、どうも海の女神たちは最初、レヴィアタンにアンドロメダ姫を襲わせるつもりだったらしい」
もちろん神話の時代の話である。
ところが海皇や他の海の神でも制御が難しい存在など逆に危なすぎるということで、当時の海将軍が命懸けとも言える戦いのあと封じることに成功したのである。
それゆえ今度は化けクジラに白羽の矢が立ち、ペルセウスがメデューサの首を出して退治するという流れになったのだ。
「アンドロメダ姫への妄執はそれか……」
食い損ね、しかも長い間閉じ込められていたのである。怨みも深いだろう。
こうなると檻が壊れていないのにレヴィアタンが外へ出たのも、最初から仕組まれていたのかもしれない。
『アンドロメダ姫が再び現れたときに檻が開く』というものを造ることで、海の女神たちは怒りを静めたとも考えられる。
転生を見込んでなのか、そういう存在を一人は食うという区切りを望んでなのかは分からないが。

「これが聖域側にバレたらコトだな」
カノンは腕を組む。これは海側の完全な手落ちだ。
「また女神が自ら乗り込んでくるかもしれません」
これには他のメンバーも溜息をついた。
「とにかく聖域だけに任せるわけにはいかない。アイザックとイオ、クリシュナは一緒に来てくれ。カーサとバイアンは海からサポートすること。レヴィアタンは海底に封じないとならない」
むしろ異次元に飛ばした方がいいのだろうか。
筆頭将軍はそんなことをちらりと考えたのだった。
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