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畑仕事をしていて、ちょっと目の離した隙に一人息子である龍峰の姿が消えた。
紫龍と春麗は真っ青になりながら周辺を探し回る。
するとしばらくして川の方から、龍峰の声が聞こえてきた。
川の中に入られたら非常に危険なので、紫龍が青ざめながら駆けつけると……。

そこにいたのは一人の老人と幼い龍峰だった。
川の水の一部が彫刻のように色々な形に変化している。
それを見て龍峰が笑っていたのだ。

「老師……」
紫龍は懐かしい人の姿を見て茫然としてしまう。
すると老人は紫龍の方を向いた。
「紫龍、子供から目を離してはいかんぞ」
「は、はい」
「それにしても龍峰はいい子じゃ」
自分が褒められているとも知らず、龍峰は童虎に水の彫刻をもっと見たいとねだる。
すると童虎は龍峰の手を握った。
「龍峰や、おぬしは水の気が強いようじゃ。聖闘士も新しい時代が来たのかもしれん」
「?」
「その特性はおぬしに力を与えると共に、どうすることも出来ない因果をも与えてしまうじゃろう。調和を持ち、自分の力を信じるのじゃ。さすれば自ずと進むべき道に女神は光を与えてくれる」
このとき川に春麗がやってきた。
「老師!」
母親の大声に、龍峰はビックリして泣きだしてしまう。
「さらばじゃ」
春麗が駆け寄る前に童虎の姿は光の中へと消えてしまう。
彼女は自分の方へ手を伸ばす息子を抱き上げた。

「老師、龍峰の子守をしたくなったらいつでも来てください」
紫龍の言葉に風が懐かしい声で笑ったような気がした。
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ようやっと?エデンが登場しました。
―──向こうも私に話を聞いてほしいわけではなさそうだからな。

 そうアフロディーテに言った矢先にガニュメーデースから夢の中でコンタクトを取られるとは、カミュもさすがに予想してはいなかった。
 しかも、神話時代の事についてである。
 既に結論は出ているとしか言い様がないのだが、相手は不老不死の存在。そのような理屈は通用しなかった。

 向こうにとって聖域のしでかしたことは、終わったことではないのだ。

(しかし、本当に聖域は自分のところの巫女をトロイアに与えるとプリアモス王に言ったのだろうか?)
 プリアモス王といえばトロイアの最後の王である。
 これは英雄ヘクトールの妃にということなのかもしれないが、もしかすると傍系の青年に与えるつもりだったのかもしれない。

 聖域が神像パラディオンを気にかけないわけがない。あれは女神アテナと深く関わるものなのだ。
(多分、記録は残されてはいないだろう)
 結果として聖域は巫女をトロイアには送らず、トロイアもまた戦争によって滅びた。

(ガニュメーデースは何がしたいのだろうか?)
 単にアフロディーテにイヤガラセをしたいだけなのか。
 巻き込まれた方としては、当事者たちでどうにかしてくれと言いたい気持ちだった。 
 翌朝、オルフェが一輝と瞬ののところへやって来た。
 朝食が出来たという。

「逃げ出さないでいてくれて、よかったよ」
 昨日とはうって変わって優しい対応に、二人は本気で信用されていなかったらしい。
 こうなると瞬は何となく不安になる。
 何かあるのかと尋ねてみると、オルフェは一輝の方を向いた。
「アンドロメダはいいとして、フェニックスには言っておいた方が良いな」
 聞こえるような独り言に一輝は眉をひそめた。
「……」
「緊急のときは仕方ないけど、聖域に来たら一泊してエスメラルダさんの作った朝食を食べてほしいんだ」
「なに?」
「フェニックスに作った料理を食べてもらいたいと思っても、君がそれを断れば、彼女は段々と自分の望みを口にしなくなってしまう。ワガママを言っていると考えてしまうからね」
「……それは……」
「彼女は自分の望みを口に出して良い。それを知ってもらうためには、フェニックスの協力が必要だ」
 三人はエスメラルダの住む家に到着する。
「今回は僕とユリティースも一緒だけど、次回からは君らだけで食べに来ること」
 そしてドアを開くと、そこにはユリティース、エスメラルダ、ジュネの三人が朝食の準備をしていた。

「おはようございます」
 嬉しそうなエスメラルダの表情を、一輝は眩しそうに見つめたのだった。
自分の中で盛り上がりすぎて、別の話が出来上がりそうです。
妄想の極致ですね。
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