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『レヴィアタンと一つになれば、永遠を生きられる』

突然聞こえてきた声に仮眠を取っていたジュネは目を覚ました。
「誰!」
そう叫んだとき、レヴィアタンに付けられた腕の刻印が疼く。
『何も怖いことはない。苦しみも憎しみも、全てたいしたことではなくなる』
このとき彼女は背後に人の気配を感じた。
しかし、振り返っても誰もいない。
(……一体何処に)
仮面を着けて周囲を警戒する。
いつの間に入り込まれたのだろうか。
だが、牢屋の中も外も静かである。

腕の疼きが痛みを伴う。
『さぁ、我々と一つになろう』
いきなり暗闇の中で二つの目玉だけが現れた。
ジュネは息をのむ。魔物? 幻? 
ところが次の瞬間、その二つの目玉を何者かが掴んだ。

「レヴィアタンも面白いことをしますね」
暗闇から現れたのは、グリフォンの冥衣を纏ったミーノス。
彼はいつの間にか牢屋に入り込んでいた。
この急展開にジュネは何が起きたのか分からない。
そして牢屋の外には同じようにガルーダの冥衣を纏うアイアコスがいる。
ミーノスはジュネに向かって微笑む。
「この亡者は冥界で裁きます」
彼が目玉を掴んだ手を横に動かすと、ジュネは自分の背後から何かがはがれた気がした。
悲鳴と共に。
「おい、聖闘士達が来たみたいだぞ」
アイアコスの言葉通り、牢屋へ慌ててやって来た者たちの声が響く。
周囲は一気に騒々しくなった。
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