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天秤座の武器が、選ばれた6名の黄金聖闘士達の小宇宙を増幅させる。
彼らによって次々と妖魚たちは倒された。
しかし、正直言って消耗戦とも言えないことはない。
何しろ出来ることなら雑魚敵は跡形もなく消し去れと言われているからだ。

今回、ラダマンティスたちから「妖魔に直接触るのは避けろ」と忠告があった。
レヴィアタンは不死身ゆえ、その能力の影響を受けた者は強力な自己修復能力を持っている可能性があるというのだ。
「迂闊に触ると、同化の危険がある」
ただし、この忠告も推測の領域を超えない。
それはこの海の魔獣と真っ向から闘った記録が残っていないからだ。

次々と送り込む妖魔たちが消されているということはレヴィアタンにも分かっていたようである。
しばらくして海面が盛り上がり、海の中からレヴィアタンが現れた。
その身体の周囲から靄が発生する。
「思ったよりも大きいな」
サガの言葉にカノンは眉を顰めた
「……姿を変えやがった」
水系の魔物にありがちな話ではある。
だが、それだけにどうやって捕らえたら良いのか迷う。

このときミロが叫んだ。
「貴様か、アンドロメダ姫を生贄に要求した身の程知らずは」

レヴィアタンの目が明らかにつり上がった。
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