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 ベヒモス化したレヴィアタンは、海辺から発せられる光を見て身体が動かなくなった。
 動こうとすればするほど、身体が固くなってゆくのだ。

 海にあった霧が晴れてゆく。
「アイギスが発動した。全員下がれ!」
 サガの号令に、海辺にいた黄金聖闘士たちは一斉に後退する。
 アイギスの光が、海辺に上陸しようとしていたレヴィアタンの傀儡たちを次々と石に変えてゆく。

「これはいったい……」
 瞬もまたアイギスの圧倒的な力に驚く。
 何よりも星矢の聖衣が変化したのだ。
「一体何が……」
 星矢自身も驚いていた。
 しかし、クリシュナはそんな彼に自分の槍を渡す。
「太古の女神であるメデューサ様は破邪の力を持っている。それは絶対的なもの。ゆえにその力を使うには二つの闘衣を同じ場所にいさせないとならない」
 それがペガサスの聖衣とクリュサオールの鱗衣だった。
 メデューサの力がペガサスの聖衣に移るか、クリュサオールの鱗衣に移るかは、その場にならないと分からないのだが。

「今回はお前が選ばれた。ならば黄金の槍を使え」
 そう言ってクリシュナがアイギスを持つ。
 星矢は彼の説明に頷いたあと、「いけぇぇぇぇぇ」と叫びながら、黄金の槍をネビュラチェーンに沿って投げたのだった。
 

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