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今、教皇の間にある聖衣達は全て神話の時代に作られたものである。
しかも有名なものばかり。
ジュネはその迫力に、やや気押され気味だった。

(やはり神話を持つ聖衣は、迫力がある……)
幼いころダイダロスからカメレオン座の聖衣を見せてもらったとき、ジュネは神話を持っているのか尋ねたことがある。
しかし、カメレオン座はまだ聖衣が誕生して日が浅いと説明された。

「あと2000年したら、天上の南極はカメレオン座に近づく。そのときに聖衣がカメレオンの姿でいてくれるかは分からない」
何しろカメレオンの語源はギリシャ語のchamai+ leon(地上の+獅子)
(注意・異説も、もちろんあります)
何故、その名を持つものが南の天上にあるのか。疑うとキリのない話である。
しかも2000年という月日は、途方もないほど先の未来だった。
もしかすると人間側がいきなり伝説の獅子を創造して南の夜空に冠するかもしれない。
そう言ってダイダロスは笑っていたが、ジュネには壮大な内容過ぎて、最初はスゴイと思って良いのか何か夢物語を聞かされているような気がした。

しかし、女神と会ったときに彼女は理解する。
女神アテナだけは聖域の聖衣達と共に、2000年後も世界を守ってくれている。新しい聖闘士達と共に。
このとき、カメレオン座の聖衣は何かの影響を受けるかもしれないし、何事もなく女神と共にあるかもしれない。
ただ、自分が何か不名誉なことを行えば、聖衣の名誉もまた地に落ち泥にまみれるのだ。

ジュネは教皇の間の入り口から外を見た。
この地からカメレオン座は見えない。
それでも聖衣として存在するということは、女神アテナと共に闘えるということ。
彼女は自分の胸に手を当てる。聖衣の声が聞けたらと思った。
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