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「あの……、また闘いが起こるのでしょうか?」
眠っていたはずの絵梨衣がに急に起きて、不安げに彼女たちに問う。
どうも自分が聖域に呼ばれたということで、何かしら良くないことが起こっているのではと気を揉んでいるらしい。
その真剣な様子に、三人は互いに顔を見合わせた。

「絵梨衣ちゃんには聖域というところの性質を説明した方がいいね」
魔鈴の言葉に絵梨衣は首を傾げた。
「性質……ですか?」
「ここだけの話だけどね」
明らかに緊張している絵梨衣をリラックスさせるべく、三人は彼女と一緒に絨毯に座る。
ジュネがポットに飲み物が残っていることに気がついて、絵梨衣にお茶の入ったカップを渡した。
「まずは前提として、この聖域は常に裏切り者とか敵を内包している状態にあるんだよ」
意外な言葉に絵梨衣は目を丸くした。

「どう……してですか?」
裏切り者とか敵などいない方が良いのではないのだろうか。絵梨衣にはわけがわからなかった。
「これは一種の防衛機能と思ってくれればいい。聖域が強固なまでに一致団結してしまうと、敵対勢力は色々な力を身に蓄えて聖域を叩き潰そうとするから、そうなると殲滅戦になってしまう。これでは地上は焦土と化してしまうのさ」
それだけの覚悟がなくては聖域を滅ぼすことは出来ないという逆の意味にも取れる発言だった。
「もちろん裏切り者も敵も、そういう役目で動くという意味だ。本人がどんな考えで動いているとしても」
本気で聖域を滅ぼすつもりなのか、それともその振りをしているのかは誰にも確認は出来ない。
当事者も他の者に言う気はない。
それだけの真剣さがないと、邪悪なものたちに悟られてしまうからである。
「それに、そういう存在がいると敵側はそいつらに接触を試みる。そこから勝負が始まるのさ」
地上を守りつつ聖域を存続させる為の方法。
それは聖闘士たちに過酷な運命を与えるものでもあった。
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