忍者ブログ
更新・日記ブログ
カレンダー
04 2025/05 06
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31
ブログ内検索
[1192]  [1191]  [1190]  [1189]  [1188]  [1187]  [1186]  [1184]  [1183]  [1182]  [1181
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

新月の晩に聖域で見た夢は、とある約束を果たさなくてはならないという意味では悪夢に近いかもしれない。
日本へ戻った沙織は、絵梨衣を補佐役にして自主映画制作を始めることになった。

『妖精の国、危機迫る。助けを求めて主人公たちのいる世界へ』
他にも幾つか初期設定が書かれた紙を絵梨衣は読む。
「沙織さん、この設定だと魔女ッ子作品ではなく、どちらかというとスーパーヒロイン系では?」
学園の子たちとアニメーションを見る機会のある絵梨衣が、沙織の出した基本設定に意見を述べる。
だからといって絵梨衣もこういう世界に詳しいわけではない。
「スーパーヒロインですか?」
「そういう風に言うみたいです」
「そうですか……」
沙織は素早く次の案を出す。
特に魔女ッ子に執着があるわけではないが、沙織の中で何かその単語が頭から離れないのである。
「これはどうですか?」
絵梨衣は再び出された提案を見る。
「沙織さん、聖衣達をヌイグルミ化して妖精扱いというのは可愛いですが、人型の聖衣を魔女ッ子にするのは強引ですよ。パペットアニメにするのなら、可愛いかもしれませんが」
城戸邸にて二人の少女は関係しているのかどうかもよく分からない本を積み上げながら、作るべき作品の内容を考えていた。
「パペット……、面白そうですね」
沙織の言葉に絵梨衣は拙いことを口にしたと思った。
パペットアニメに凝りだしたら素人の手には負えなくなる。
この作品は、あくまで内輪話で済まさないとならないのだ。

そもそも夜の女神の子らに、上手いこと言いくるめられたような気がしないこともない。
PR
Comment
name 
title 
color 
mail 
URL
comment 
pass    Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
コメントの修正にはpasswordが必要です。任意の英数字を入力して下さい。
管理人のみ閲覧可   
Template by Crow's nest 忍者ブログ [PR]