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貴鬼の戦いのインパクトか凄かったです(笑)
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貴鬼は聖域の一角に特別に用意された作業所に来ていた。
そこには映画用にデザインされた、作りかけの鎧が机の上に置かれていた。
(これの制作、延期かなぁ~)
今や十二宮が大変なことになっている。当然、映画がらみのことは後回しになるだろう。
少しガッカリした気持ちで作業所の中を掃除する。
(ムウ様もシオン様も、忙しくなるだろうなぁ)
そんなことを考えていると、作業所の入り口に誰かが立っていた。

「えっ?」

貴鬼はそこに立っている者を見て言葉を失う。
大きさは人間の大人だし、容姿も人間なのだが、その印象は明らかに人以外の存在に見えた。

――コレハ良イ器ダ。

巨人族の鍛冶屋が、聖域に現れたのである。


この異様な小宇宙は聖闘士達にもすぐに知れ渡った。
作業所の周辺に大勢の聖闘士達が集まる。
「おい、近づけないぞ」
ミロの言葉にムウは頷いた。
作業所の中には貴鬼がいるのは分かったのだが、巨人が何をしているのかが分からない。
様子を小宇宙やテレパシーを使って探ろうとするのだが、どうにも上手くいかないのだ。
とにかく巨大な力のようなものが作業場を取り巻いている。
だが、しばらくして巨人の気配は薄くなってゆく。

「ちょっと話をしてきましょう」

沙織と共に様子を見に来たミーノスが、ひとりで作業場に近づく。
彼は平然とした足どりで、そのままドアを開けた。

「人見知り全開で作業をしているようですね」

すると中にいた巨人族の鍛冶屋は、なにやらモジモジした様子で『一ツ目、出来タ』と言って姿を消してしまう。
あとに残されたのは床に座り込んでいた貴鬼のみ。
しかし、その瞳は興奮でキラキラしていた。

彼は巨人族の鍛冶屋の仕事を目の前で見て、感動していたのである。

机の上には美しい装飾が施された女性用の鎧が一体。
(この鎧を纏える女性が、最初の対悪魔用狩人ということか……)
使い方はきっと、装着できた女性にだけ知らされるシステムなのだろう。
まずはシンデレラのように、この鎧を身に付けられる女性を探さないとならない。
ふとミーノスは手を伸ばしてみたが、案の定、拒絶されてしまう。

このとき、作業所に近づけるようになった黄金聖闘士達がミーノスに説明を求める。
その隣では、沙織とムウが貴鬼に巨人族の鍛冶屋の仕事ぶりを、事細かに説明してもらっていた。
そしてとても羨ましがっていた。
なんだか、だんだん話の進まなさ加減に、期待の気持ちが疲れてきました。
これからは気が向いたら感想を書くという方法に変更します。
この作品は、どこに向かっているのかなぁ。
今回はケレリスさんの美声を楽しむ回かもしれません。
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