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「ペガサスは敵方の女性と戦うのを避ける方か?」
 アイオロスの問いに星矢は首を傾げる。
「女に手を上げることは出来ない。そういう理由じゃ駄目なのか?」
「相手が女の闘士なら、戦わねばペガサスの方が危険だぞ」
「……」
「イーグルの教えか?」
 アイオロスの言葉に彼は思いっきり首を横に振る。
 自分の師匠は敵の性別など気にしない方である。
 むしろ女という理由で手加減をしようものなら、彼の方がイーグル・トゥ・フラッシュをくらいかねない。

 自分が女に手をあげない理由。
 彼は昔の出来事を思い出した。

 幼馴染みの少女・美穂を転ばせてしまい泣かせたとき、姉の星華に怒られたのである。
 しかも、「美穂ちゃん、星矢に会いたくないって、いなくなっちゃったわよ」と言われたのだ。
 実際は神父様と彼女は一緒に買い物に行っただけなのだが、あの時は本気で美穂を探しに行こうと思った。
 
 あの時の胸の痛みは、今でもはっきりとおぼえている。

「もし、俺が女の人に怪我をさせたら、泣く人がいるから……」
 つぶやくような星矢の言葉に、アイオロスは「そうか……」と言った。
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友人が『テオスマキア』に付いていた『天馬ペガサス』のカードをくれた。

そこに描かれている『天馬の鎧』は、何というかスゴイ武装っ振りです。
動きが阻害されることは無いのかなぁ~。

サイトはこちら
テオスマキア

疾風丸は表情がほしいな。
表情ってどこにあるかな

*このエントリは、ブログペットの「疾風丸」が書きました。
 天秤宮に用意された牡丹の花は、聖域の女官たちが己の技術の粋を集めた造花だった。
 本物を用意するのが難しかったからである。
 ただ、造花そのものは精密だったが大きかったため、ジュネは比較的小さい花を持っていくことにした。

「他の花はどうするんだ」
「全部持って行ったら私の方が身動きがとれなくなるから、紫龍の方で何とかして!」
 そういってジュネはさっさと次の宮へ行ったしまった。
 紫龍としては、美しい牡丹の花たちを持ちながら考え込んでしまう。
 このまま処分では、あまりにも勿体ない。それに作った側のやる気にも関わる。
 どれもこれも見事な作りなのだから。
 女性聖闘士の動きを阻害しないものとは言いにくいが……。

「それなら白羊宮に春麗がいるから、何本か譲ってもらおうかのぉ」
「良いのですか?」
 素人の目から見ても、その造花達は素晴らしい作りである。だからこそ、どれも選ばれなかったのは不憫だった。
「どう考えてもその大きさでは、カメレオン座が嫌がるのは無理ない。それについてはあとで女官たちに伝えるとして、それでも高い評価ではあったと言って労をねぎらうのは悪くなかろう」
 天秤座の黄金聖闘士が大事にしている愛娘への贈り物に使ったのなら、作った者たちのプライドはかなり守られる。
「紫龍。わしは後から行くから、先に花を持って白羊宮へ行ってくれ」
「分かりました」
 紫龍は素直に花を持って天秤宮を出る。
 童虎はニヤリと笑いながら、その姿を見送ったのだった。

 白羊宮では春麗とエスメラルダ、そしてユリティースと貴鬼が談笑していた。
 そこへ紫龍が大量の花を持ってやって来たのである。
 それらは各黄金宮にて、用意はされたが使われなかった花たちだった。
「あの……、私たちは隣の部屋に行きましょうか?」
 ユリティースが気を利かせて席を立とうとするのを、紫龍は慌てて止める。
 春麗も彼女の行動の意味に気づき真っ赤になった。

 彼はテーブルの上に大量の花を置く。
「余剰分の花だから、みんなで分けてくれって……」
 そして彼はさりげなく一輪の薄紅色の牡丹の造花を、春麗の前に置く。
 それは天秤宮で初めて見たときから、彼女に似合いそうだと思っていた花。
 春麗はそれを嬉しそうに手にとる。
 そして髪に挿すと、紫龍に「似合う?」と訪ねたのだった。
スカーレットニードルという技は、一種の拷問だと言われている。
それは相手の中枢神経に対して蠍座の配列にそって技を打ち込み、15発以内に降伏か死を選ばせるというものだからだ。
しかし、相手に考える時間を与えるだけでも慈悲深いという人もいる。

ミロは天蠍宮へやって来た女性聖闘士を見たとき、問答無用の衝撃というものを食らった。

「……」
シャイナがブーケを持って、目の前に現れたのである。
(ちょっと待て! 花嫁か?)
彼は驚きながらも、次には喜んでしまった。
そして色々な思いが錯綜する。
(このまま先に進ませるのは勿体ない。引き止めようか……。
いや、下手なことをして逃げられたら、今までの苦労が水の泡になる。
それにしても綺麗だ……)
ライバルが増える前に、ここら辺で意思表示をするべきか?
そう考えたとき、シャイナが遅れてやってきたジュネにブーケを渡した。

「やっぱり、その髪飾りは重すぎやしないか?」
そういわれてジュネは自分の髪に付けられた大輪の牡丹の花に触れる。
「でも、この花は服に飾るには大きすぎます。一応、これでも小さいものを選んだんですよ」
どうも話を聞くと、ブーケと思っていたものはジュネが身につけるはずの花らしい。
量が増えて一度付け直したほうが良いということで、外したということだった。
彼はその話に思いっきり落胆してしまう。
(そんなにも都合のいいことは無いか)
何しろ相手はこちらの気持ちに気がついていない。
彼女のベクトルは、たぶん今もあの少年に向けられているのだから。

一目で己の忍耐力に楔が打ち込まれたミロとしては、何事もなかったかのように振る舞う方が拷問に近かった。
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