忍者ブログ
更新・日記ブログ
カレンダー
05 2025/06 07
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30
ブログ内検索
[978]  [977]  [976]  [975]  [974]  [973]  [972]  [971]  [970]  [969]  [968
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

「ペガサスは敵方の女性と戦うのを避ける方か?」
 アイオロスの問いに星矢は首を傾げる。
「女に手を上げることは出来ない。そういう理由じゃ駄目なのか?」
「相手が女の闘士なら、戦わねばペガサスの方が危険だぞ」
「……」
「イーグルの教えか?」
 アイオロスの言葉に彼は思いっきり首を横に振る。
 自分の師匠は敵の性別など気にしない方である。
 むしろ女という理由で手加減をしようものなら、彼の方がイーグル・トゥ・フラッシュをくらいかねない。

 自分が女に手をあげない理由。
 彼は昔の出来事を思い出した。

 幼馴染みの少女・美穂を転ばせてしまい泣かせたとき、姉の星華に怒られたのである。
 しかも、「美穂ちゃん、星矢に会いたくないって、いなくなっちゃったわよ」と言われたのだ。
 実際は神父様と彼女は一緒に買い物に行っただけなのだが、あの時は本気で美穂を探しに行こうと思った。
 
 あの時の胸の痛みは、今でもはっきりとおぼえている。

「もし、俺が女の人に怪我をさせたら、泣く人がいるから……」
 つぶやくような星矢の言葉に、アイオロスは「そうか……」と言った。
PR
Comment
name 
title 
color 
mail 
URL
comment 
pass    Vodafone絵文字 i-mode絵文字 Ezweb絵文字
コメントの修正にはpasswordが必要です。任意の英数字を入力して下さい。
管理人のみ閲覧可   
Template by Crow's nest 忍者ブログ [PR]