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「薔薇の下で」とは「秘密に」という意味である。
 もともと古代のローマ人は天井に薔薇の花をつるして、その下で行われた話は秘密にしたという。
 今も場合によっては有効だろう。

 というか、その通りにしないと命の保証はしないということかもしれない。
(以上、カミュの心の声でした)

 双魚宮に作られている薔薇の花園では、夜だというのに色とりどりの薔薇が咲き誇っていた。
 カミュは小さな四阿にある椅子に座る。これらの花は双魚宮の主が命じれば一斉に毒を撒き散らす可能性があり、なかなか油断の出来ない存在だった。
 アフロディーテはグラスを二つテーブルに置くと、ワインを注ぐ。そして一つをカミュに勧めた。
「乾杯という気分ではないから、さっさと用件を済ませる」
 そう言ってアフロディーテは一気にグラスのワインを飲んだ。
「……」
「あれはカミュも予想していただろうが、ガニュメーデース本人だ。ただし、向こうは不老不死の精神体だから触れることは出来ない」
 この返事にカミュは意外とは思わなかったが、推測があっさりと肯定されたことには驚いてしまった。
「精神体だと……?」
「天上界でネクタルでも飲んだのだろう。退屈な時間を持て余すと、さっきのように聖域に来てはウロウロしている」
 カミュですら今回が初めてだというのに、何度も見たかのようなアフロディーテの言葉だった。
 しかし、ツッコミは入れにくい。水瓶座の黄金聖闘士は沈黙を守った。
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