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トロイアの初代王であるトロースには三人の息子と一人の娘がいた。
その中の一人、息子のガニュメーデースは美しい青年で、後にゼウスに攫われ天上界へと連れて行かれてしまう。

「残された兄弟のうちイーロスは、後にパラディオン像を発見しトロイアへ持ち帰った」
それはスパルタの王女ヘレネ誘拐(連れ去り?)に端を発するトロイア戦争にて、トロイアから奪わねば向こうが陥落することはないといわれた神像であった。
実際にこの像をギリシャ側に奪われたことで、トロイアはあっと言う間に敗北してしまったのである。
「もう一人の兄弟、アッサラコスについては特に言うべきことは無い」
「……」
「娘のクレオパトラーについても同じだ」
アフロディーテはカミュを見た。
「では、パラディオン像の入手とガニュメーデースの天上界行きに繋がりがあるといったらどうする?」
意外な展開に、カミュは驚く。
「どういうことだ?」

「だからイーロスがパラディオン像を入手したから、トロイアはその代償にガニュメーデースを天上界へ捧げたのか。それともガニュメーデースが奪われたから、兄弟であるイーロスがパラディオン像の力を望んだのか」

どちらにしても無関係だと思っていた事柄を繋げられ、別の意味が浮かび上がってきたのである。
カミュは腕を組んだ。
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