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 ガニュメーデースが氷河に似た姿を取るのは、たぶん背格好が似ていたからであろう。

 アフロディーテの説明にカミュは一応納得した。何しろガニュメーデース本人を見たことのある人間などいないのだ。
「氷河に害があるわけではないのなら、私の方では特に気にはしない」
 そう言って水瓶座の黄金聖闘士は自分の宮へと戻った。

 薔薇の園に残されたアフロディーテは一人ワインを口にする。実はガニュメーデースの本音についてはアフロディーテもいま一つハッキリ理解出来ていない。
 推測としては「自分を残して死んでしまった兄弟たちに怒りを感じている」ように思えた。
 そしてそれは関係者への八つ当たりへと変貌を遂げている。
「歴代の水瓶座の黄金聖闘士が恋愛についてあまり縁が無かったのも、あれが邪魔をしているからだろう」
 しかし単に恋愛下手なだけかもしれないので、カミュに言うつもりはない。
 それでも弟子である白鳥座の聖闘士がエリスの依代を恋人にしたと聞くと、あながち間違いではないような気がする。
 さすがにガニュメーデースも女神エリスと喧嘩などしたくはないはず。
 「今となっては、エリスの依代が白鳥座の守護者みたいなものか……」 

 その為かイヤガラセが自分の方に集中している。
 多分、ガニュメーデースも自分がアンドロメダ座とカメレオン座の二人を見たことで動揺していると思って出てきたのだろう。
「生憎だったな」

―─諦めてしまうのかい?

 唆すような言葉。
 アフロディーテは苦笑いするしかなかった。
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