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「それで、俺に何もいわずに絵梨衣をここに連れてきて、悪魔退治をやらせたのか」

 シベリアから速攻でやってきたキグナスの聖闘士は、沙織に冷たい視線を向けた。
 彼の横にいた相沢絵梨衣は、なんとか恋人を宥める。
 部屋の温度が下がった。
 さすがに彼の師匠であるカミュと兄弟子でクラーケンの海将軍であるアイザックも氷河を諫めたが、沙織は特に気にしてはいない。

「私は許可を貰うために呼んだわけではありません。そして絵梨衣さんの協力なしに、この事態を収める事は無理です」

 氷河がこのまま非協力的な態度に出るのなら、氷河はスニオン岬行き。悪魔退治にはカミュとアイザックに行ってもらうと、聖域の女神は告げた。
 「これは絵梨衣さんを守るための措置です」
 不穏分子を野放しにして、協力者である絵梨衣を危険には晒せない。
「……」
 沙織はやるといったら、絶対にやることは氷河も経験上知っている。
 それにいくら師匠や兄弟子でも、無条件に恋人を任せるというのはできない。
 どうしても嫉妬心はあるのだ。
 ならば、一緒に行動したほうがいい。

「それなら俺が行く。先生やアイザックまで引っ張りだす必要は無いはずだ」

 その意見に沙織は首を横に振る。

「そうしてあげたいのですが、絵梨衣さんの中にあるメデューサ様の力がどのような発動をするのか、こちらには何一つ情報がありません。ですからアイザックにも来てもらったのです」

 どちらかというと女神メデューサは海の者と相性がよいのではないか。
 水域の女神メティスの姉妹ゆえに。

 そうなるとアイザックがメデューサの力を受け取る可能性が高い。

 沙織の言葉に氷河は自分の兄弟子を険しい眼差しで見た。
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2014/09/08 18:00台 Yさんへ

ブログへのコメントをありがとうございます。
ちゃんとこちらには届いているのですが、少し前までスパムメールが大量発生していた名残なのか、管理人の公開判断がないと表に出ないようになっていたみたいです。
ということで、先程公開させてもらいました。

本当にありがとうございました。m ( _ _ ) m ペコッ
ジュネは夢を見ていた。
 空中を浮いている。
 墜落するような気配はない。
 上には夜空とは違う黒い何かが空に広がっている。
 その夢の世界の足元では、聖域の黄金宮が奇妙な形に並んでいた。
(これは……)
 彼女はそれについて見覚えがあった。
 地上に黒い靄が広がる。

 黄金宮は見えなくなった。

  ☆☆☆   ☆☆☆

「すみませんでした!」
 絵梨衣は沙織たちに何度も謝った。
 いくらなんでも聖域に現れた『悪魔』を勝手に攻撃してしまったのである。
 沙織たちの計画の邪魔をしてしまったと彼女は青ざめる。

 ところが沙織は何か感慨深げだった。

「絵梨衣さん、いいのです。メデューサ様の力であの『悪魔』達を退治出来ると分かったのです」
 
 どうやら聖域に逃げ込んだ『悪魔』たちは、この地域の神の影響を受けているのだ。
 ならば倒せる可能性はある。

「しかし、どうやって倒すべきか……」

 聖闘士側が強引に十二宮をしらみ潰しに探せば済むのか。
 それとも何か退治するのに避けねばならないものがあるのか。
 
 敵が『人間の狂気のなかで出現した悪魔』では、書物に記されている同じ名前の悪魔とは違うことをやりだすかもしれない。

 それ以上に、残りの悪魔も絵梨衣に倒させるというのは無茶すぎた。
 ふと、沙織は閃く。
 絵梨衣を経由して、鎧の力と相性の良さそうな聖闘士にメデューサの力を与えられないか。

 氷属性の聖闘士がその役目を負う。
 そうなるとシベリアにいる氷河にこの事を知らせることになる。

 一瞬、彼女は眉を顰めたが、地上の勝利のために氷河を呼ぶことにした。海将軍であるアイザックも。
 カミュは「わかりました」と答えたが、他の黄金聖闘士たちは(キグナスが怒って、絵梨衣さんを連れ攫うんじゃないか……)と考えてしまった。
女神アテナである(でもある?)城戸沙織さんが好き……という風に
カスタマイズされた星矢を見ていると
「彼が主人公である意味があるのか?」と首を傾げるようになりました。

というか、今どきの男性事情(行動原理?)が、そういうものなのでしょうか?
先程、ようやくINDEXページになる『PIXIV』のリンク先が間違えていることに気がつきました。
そして訂正しました。

困惑された方々、申し訳ありませんでした~。m ( _ _ ) m ペコッ
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