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 黄金宮の一室には誰が用意したのか、ティーセットが置かれている。

「この磨羯宮で一時間の休憩を取ること」
 意外な言葉に彼女たちは顔を見合わせる。正直言えば日没も近くなったので、さっさと先に行きたい。
 そのことを山羊座の黄金聖闘士の言葉に尋ねると、彼は即座に却下した。

「休憩は必ず取らせろと言われている」

 相手が実力行使の足止めも辞さないという様子では、強行突破など出来るわけがない。
 下手をすればそこで別の意味でのゲームオーバーは確実である。
 彼女たちは仕方なく用意された部屋で休憩を取ることにした。

 そしてシュラもまた別室で己の不運を呪っていた。

『シュラ。彼女たちから好みを聞いといてくれ』
 少し前に小宇宙による連絡があった。声の主は童虎である。
(何故、俺が……)
『一時間も話をする時間があるのだから、それくらい簡単じゃろ』
 本人からすれば、全然簡単ではない。
『早くしないと、こっちで勝手にメニューを決めることになる』

 どうやらユリティースとエスメラルダが疲れて戻ってくるであろう女性聖闘士達のために、大鍋料理を企画していたのである。
 そうすれば魔鈴たちは今夜の夕食を気にせずに済む。
 料理は多人数分作るので、話を聞いた春麗が誘いを受けた。そうなると童虎と紫龍も参加することになる。
 
 そして新鮮な肉や魚が、今回は過剰なまでにあった。
 理由は色々とあるのだが、とにかく野外パーティーに雪崩込んでも大丈夫なくらいである。
 ということでメニューが増えたから、童虎は女性聖闘士達の好きな料理をシュラに聞けというのだ。

 嘘をつくのが下手な山羊座の黄金聖闘士は、大きなため息をついたのだった。
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