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 瞬は双魚宮へ向かう。
 間に合うのか。
 いいや、間に合ってみせる。

 この心臓をバクバクと言わせているのは運動量が原因ではなく、恋人をあの男に会わせてはならないという不安によるものだった。

「ジュネさん!」
 双魚宮に入ると、彼女の名を叫んだ。
 しかし反応はなく、彼はそのまま奥へと突き進む。
 そして瞬は見てしまった。

 魚座の黄金聖闘士の腕の中にいる恋人の姿を……。
 その胸は血で赤く染まっている。
 そして魚座の黄金聖闘士であるアフロディーテが、愛おしそうに彼女の髪を手で梳いていた。
(許せない)

「ジュネさんに触るな!」


 瞬は自分の叫び声によって、意識を取り戻す。
「あっ……」
 周囲を見回すと、薄暗い石造りの部屋に寝かされていた。
 部屋にはランプが置かれており、ほのかに明かりを灯している。
「……」
 近くにはアンドロメダ座のパンドラボックスがあり、紙がそばに置かれていた。

『しばらく大人しくしていること / アイオロス』

 彼は我に返る。
(ジュネさん!)
 先程の夢が正夢になるのではないか。
 とにかくここから脱出をすることにした。
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