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日没までに神殿へ向かう。
もしもそれが出来なかったときは、グラード財団が出資しているファッションブランドの洋服を3日間着ること。
一緒に渡された服の資料を見ると、良い趣味とは決して言えない。
「女神から許可を貰っている」
そう言ったアイオロスの表情はとても穏やかだったが、彼女たちは「悪魔の笑み」だと思った。

そして今、金牛宮に激震が走る。
アルデバランと対峙したのはカメレオン座のジュネ。
青銅聖闘士が黄金聖闘士に勝てるわけが無いのだが、今回の条件は「黄金聖闘士の攻撃を一度だけ避けろ」というもの。
それでも彼女たちには分が悪いのだが、ジュネの方でもアルデバランと手合わせを望んでいた。

もし、アルデバランの攻撃に自分が怯まなければ、双魚宮にいる黄金聖闘士の前でも立てるような気がしたからである。
勝負は一応、ジュネが攻撃をかわしたということになる。
魔鈴とシャイナはその様子を見て
「さすがだな」
「さすがだ」
と呟いた。

アルデバランの完璧な力量の配分が無ければ、今この瞬間にジュネは大怪我を負っていただろう。
拳圧だけでも彼は敵を粉砕できる力があるのだから。
もともと彼女たちを足止めするのは構わないが、怪我をさせてはならない。
そういう条件だったので、アルデバランは自分の技は使わなかった。
彼はセーブしながら、ジュネが逃れられるかどうかというギリギリの線で攻撃を繰り出したのである。

アルデバランはアイオロスからの依頼を思い出す。
「いくらなんでもカメレオン座が集中的に狙われると、さすがにイジメだろ。でも、アルデバランなら彼女を少しくらい鍛えてあげられると思うんだ」
年長者の意見はもっともだと思う反面、なにか話が美味過ぎる気がする。
若干2名はジュネを狙わないような気がするが、確かに今回の最終試験(?)はジュネにとって過酷だろう。
(アフロディーテと彼女を対決させるつもりか……)
しかし、彼はそれ以上疑問を持つことは止めた。

アルデバランは三人に先へ行くよう促す。
するとジュネが彼に近付いた。
「花は最初から使う気がなかったのですか?」
本来、黄金聖闘士は彼女たちに花を付ければいいのである。なにも好き好んでセーブしながら攻撃する必要はない。
この問いにアルデバランは笑って答える。
「単に印というだけで花を貰っても、扱いに困るだろ」
意中の人からのものならいざ知らず。

彼は三人を次の宮へ送り出したのだった。

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