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「アイオロス……。おまえは何を知っているんだ」
カノンの問いに、アイオロスは一瞬言葉を失う。
今回は関係ないが、それとなく予言のことについて言うべきか。
それとも賢者ケイロンから話し始めるべきかと逡巡したとき、サガか溜息をついた。

「カノン、アイオロスは思い込んでいる事を口にしているだけだ」

その場に沈黙が流れる。
サガは言葉を続けた。
「昔からアイオロスは野生のカンだといって、思い込んだことを確かめもせずに正解だと思ってしまう。まぁ、ハズレではないこともあったが、だからといって全てを信じるのは危険だ。こいつの思考に確認を取るという次の段階は無い」
ヒドイ言われようだが、アイオロスに怒る気はない。
何しろサガは慎重な人間なのだ。
そう考えたらアイオロスは、自分が予言の力について悩んでいたことが急にバカらしくなってしまった。
大量の情報があれば推測できることを、わざわざ予言と言う必要はない。

「思い込みとはひどいなぁ」
アイオロスは笑いながら反論をする。
しかし、カノンはサガの説明に納得していた。
「たしかに人が化け物を制御出来るようになったと考えるよりは、化け物が人を利用していると思った方がいい」
カノンは足元の瓦礫を蹴った。
その破片には何かが描かれている。
「そのほうがこっちもやりやすい」
天井を見上げると、そこには異形の獣が張りついていた。
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