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「では、魔鈴のほうは?」
オルフェの言葉にアイオロスとアイオリアが手をあげる。
凍りつくその場の雰囲気。
しかし、アイオロスは不思議そうに自分の弟を見た。
「……? お前、魔鈴のサポートをしていいのか?」
「えっ?」
兄の質問の意味が、アイオリアには分からない。
アイオロスは腕を組む。
「お前、さっきから女官たちの方を見ていたから、誰か気になる子がいるのだとばかり思っていたから……」
「ち、違う!」
「何だ、女官でないのなら……、まさか未来の人妻か?」
「もっと違う!」
するとオルフェがアイオリアに対して冷やかな眼差しを向けた。
「ユリティースは僕のものです」
全然話が進まなくなったので、カノンが仲裁に入る。
「三人ともくだらない話を続けようというのなら、正気に戻すぞ」
不穏な小宇宙をまき散らし指をポキポキと鳴らし始めたので、三人はそれ以上問答をすることをやめた。
何か非常に誤解されているのではという状態の末に、アイオリアは魔鈴のサポートにつく。
魔鈴は任務を遂行する女性聖闘士として仮面をかぶる。
もう、そこには先程までいた少女としての魔鈴はいない。
アイオリアはかなり不安になって、彼女に話しかけた。
「ま、魔鈴……」
「何?」
「さっきのは兄さん勘違いだからな」
言い訳をしていくうちに、アイオリアの顔が赤くなっていく。
魔鈴はそんな彼を見つめた。
「……分かっているよ」
「そ、そうか。ありがとう!」
満面の笑み。魔鈴は言葉を失う
「……頼りにしているよ」
「任せろ!」
二人は目的地に向かって闇の中を駆けた。
オルフェの言葉にアイオロスとアイオリアが手をあげる。
凍りつくその場の雰囲気。
しかし、アイオロスは不思議そうに自分の弟を見た。
「……? お前、魔鈴のサポートをしていいのか?」
「えっ?」
兄の質問の意味が、アイオリアには分からない。
アイオロスは腕を組む。
「お前、さっきから女官たちの方を見ていたから、誰か気になる子がいるのだとばかり思っていたから……」
「ち、違う!」
「何だ、女官でないのなら……、まさか未来の人妻か?」
「もっと違う!」
するとオルフェがアイオリアに対して冷やかな眼差しを向けた。
「ユリティースは僕のものです」
全然話が進まなくなったので、カノンが仲裁に入る。
「三人ともくだらない話を続けようというのなら、正気に戻すぞ」
不穏な小宇宙をまき散らし指をポキポキと鳴らし始めたので、三人はそれ以上問答をすることをやめた。
何か非常に誤解されているのではという状態の末に、アイオリアは魔鈴のサポートにつく。
魔鈴は任務を遂行する女性聖闘士として仮面をかぶる。
もう、そこには先程までいた少女としての魔鈴はいない。
アイオリアはかなり不安になって、彼女に話しかけた。
「ま、魔鈴……」
「何?」
「さっきのは兄さん勘違いだからな」
言い訳をしていくうちに、アイオリアの顔が赤くなっていく。
魔鈴はそんな彼を見つめた。
「……分かっているよ」
「そ、そうか。ありがとう!」
満面の笑み。魔鈴は言葉を失う
「……頼りにしているよ」
「任せろ!」
二人は目的地に向かって闇の中を駆けた。
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「何でミロと組まなきゃならないのよ!」
勝手に決められてシャイナは激昂する。
するとアイオロスが手をあげた。
「ミロが嫌なら俺はどうだ?」
悪戯っ子のように笑う射手座の黄金聖闘士。
シャイナは眉をひそめた。
射手座の黄金聖闘士は何を考えているのか分からないところがある。
そんな彼が暴走したら、自分では止められっこない。
まだ、ミロの方が交渉の余地があった。
彼女はミロに「頼むよ」と言った。
勝手に決められてシャイナは激昂する。
するとアイオロスが手をあげた。
「ミロが嫌なら俺はどうだ?」
悪戯っ子のように笑う射手座の黄金聖闘士。
シャイナは眉をひそめた。
射手座の黄金聖闘士は何を考えているのか分からないところがある。
そんな彼が暴走したら、自分では止められっこない。
まだ、ミロの方が交渉の余地があった。
彼女はミロに「頼むよ」と言った。
暗闇の中で影が蠢く。
地を這うように、紐のような影が……。
音もなく気配を消していたそれは、静かに少女たちの方へ近づこうとしていた。
シュルッ……。
草が動いた瞬間、『それ』は得たいの知れない物に襲われる。
「なんだ!」
「いったい何が起きたんだ!!」
暗闇の中での騒ぎに、聖闘士たちは警戒を露にした。
彼らは女官たちを火のそばへ連れて行く。
そんな中で、一人だけ笑みを見せていた者がいた。
「ようやっと来てくれたか」
アイオロスである。
そして暗闇の中で格闘していたのは、ガルーダの冥衣。
その口には何故か蛇の形をしたものがくわえられている。
ただし、本物の蛇ではないことも分かった。
少し離れたところにいるのは冥界三巨頭のひとり、天雄星のアイアコスだった。
「変な呪術が発動している」
彼の言葉に他の聖闘士達はわけが分からなかった。
地を這うように、紐のような影が……。
音もなく気配を消していたそれは、静かに少女たちの方へ近づこうとしていた。
シュルッ……。
草が動いた瞬間、『それ』は得たいの知れない物に襲われる。
「なんだ!」
「いったい何が起きたんだ!!」
暗闇の中での騒ぎに、聖闘士たちは警戒を露にした。
彼らは女官たちを火のそばへ連れて行く。
そんな中で、一人だけ笑みを見せていた者がいた。
「ようやっと来てくれたか」
アイオロスである。
そして暗闇の中で格闘していたのは、ガルーダの冥衣。
その口には何故か蛇の形をしたものがくわえられている。
ただし、本物の蛇ではないことも分かった。
少し離れたところにいるのは冥界三巨頭のひとり、天雄星のアイアコスだった。
「変な呪術が発動している」
彼の言葉に他の聖闘士達はわけが分からなかった。
異質なものの気配。
オルフェは暗闇を見つめる。
ユリティースを求めて冥界へ降りた経験は、彼に闇の中で蠢く気配を察する能力を敏感にした。
何かが起ころうとしている。
彼はアイオロスを呼ぶ。
「何か起こったみたいだな」
アイオロスの言葉に、サガとカノンも動く。
他の聖闘士たちも異常事態が発生したことに気付いた。
「まだ、はっきりとしてはいませんが油断はしない方がいいと思います」
人が闇に潜む者をみるには、一度は光の下にさらさなければならないのだから。
しかし、今は夜である。
簡単に出来ることではない。
「まずは星矢に行かせよう」
話を聞いた魔鈴が弟子である星矢を呼ぶ。
「何かあったのか? 魔鈴さん」
「これから起こるかもしれないということだ」
「?」
「行ってこい」
問答無用な師匠の言葉だが、星矢は特に気にすることなく魔鈴が指さした方向へ走り出した。
十数秒後、森の方で人の声がしたかと思うと、星矢が一人の老婦人を背負って戻ってきた。
その服装から見て、“どうみても聖域関係者に思えるが時代が違うような気がする”と彼らは思った。
オルフェは暗闇を見つめる。
ユリティースを求めて冥界へ降りた経験は、彼に闇の中で蠢く気配を察する能力を敏感にした。
何かが起ころうとしている。
彼はアイオロスを呼ぶ。
「何か起こったみたいだな」
アイオロスの言葉に、サガとカノンも動く。
他の聖闘士たちも異常事態が発生したことに気付いた。
「まだ、はっきりとしてはいませんが油断はしない方がいいと思います」
人が闇に潜む者をみるには、一度は光の下にさらさなければならないのだから。
しかし、今は夜である。
簡単に出来ることではない。
「まずは星矢に行かせよう」
話を聞いた魔鈴が弟子である星矢を呼ぶ。
「何かあったのか? 魔鈴さん」
「これから起こるかもしれないということだ」
「?」
「行ってこい」
問答無用な師匠の言葉だが、星矢は特に気にすることなく魔鈴が指さした方向へ走り出した。
十数秒後、森の方で人の声がしたかと思うと、星矢が一人の老婦人を背負って戻ってきた。
その服装から見て、“どうみても聖域関係者に思えるが時代が違うような気がする”と彼らは思った。