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 ガニュメーデースが氷河に似た姿を取るのは、たぶん背格好が似ていたからであろう。

 アフロディーテの説明にカミュは一応納得した。何しろガニュメーデース本人を見たことのある人間などいないのだ。
「氷河に害があるわけではないのなら、私の方では特に気にはしない」
 そう言って水瓶座の黄金聖闘士は自分の宮へと戻った。

 薔薇の園に残されたアフロディーテは一人ワインを口にする。実はガニュメーデースの本音についてはアフロディーテもいま一つハッキリ理解出来ていない。
 推測としては「自分を残して死んでしまった兄弟たちに怒りを感じている」ように思えた。
 そしてそれは関係者への八つ当たりへと変貌を遂げている。
「歴代の水瓶座の黄金聖闘士が恋愛についてあまり縁が無かったのも、あれが邪魔をしているからだろう」
 しかし単に恋愛下手なだけかもしれないので、カミュに言うつもりはない。
 それでも弟子である白鳥座の聖闘士がエリスの依代を恋人にしたと聞くと、あながち間違いではないような気がする。
 さすがにガニュメーデースも女神エリスと喧嘩などしたくはないはず。
 「今となっては、エリスの依代が白鳥座の守護者みたいなものか……」 

 その為かイヤガラセが自分の方に集中している。
 多分、ガニュメーデースも自分がアンドロメダ座とカメレオン座の二人を見たことで動揺していると思って出てきたのだろう。
「生憎だったな」

―─諦めてしまうのかい?

 唆すような言葉。
 アフロディーテは苦笑いするしかなかった。
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ちょっと思い出したことがあるので、加筆しました。
好き勝手書いております。
第三話の感想をアップしました。
横滑りというか、自分はこんなことを考えながらTV放映を見ていたのかと感慨深いです。
(まだ三話目だというのに……)

「もう一人の兄弟、アッサラコスについては特に言うべきことは無い」

アフロディーテはそう断言したが、カミュとしてはそれこそが重要ではないのかと考えてしまう。
何しろアッサラコスの孫であるアンキーセースは女神アフロディーテに愛されて彼女との間に息子が生まれるのだ。
そしてその息子こそ、トロイア戦争にて最後までトロイアを守り闘った英雄なのである。
神像パラディオンは彼の一族が守っていたのではなかろうか。
カミュは目の前にいる青年を見た。

(想像が過ぎるな)
これは仮説どころか、妄想の領域である。
本来、女神と呼ばれる存在が人との間に子を生すのは稀だが、そのようなものを証拠にする事は出来ない。
「どうした、カミュ」
厳しい目で問われて、カミュは薄く笑った。
「あいにくガニュメーデースと直接会話した事がないので、当時の事情は分からないとしか言い様がない。それに今まで会話が成立した事がないから、これから先も話をするのは無理だろう。向こうも私に話を聞いてほしいわけではなさそうだからな」
余計な詮索はしない。
暗にそう告げると、アフロディーテもまた仕方がないという表情をした。
疑問の総ツッコミページを作りました。
自分の妄想がどこまで横滑りするか、とても楽しみです。

☆☆☆
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