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「まぁ、最初から敵対することはないが、警戒はしておくべきだろう」
サガはそう言って、酒を口にした。
「夜の女神は穏やかな方だと聞くが、あの方の産んだ神々はそうでないことが多い」
一夜明けたら、参加者の数が足りなかったという事態は避けたい。
するとアイオロスが心配することはないと言った。
「もうすぐ助っ人が来てくれるはずだ」
自信満々の態度に、サガとカノンは嫌な予感がした。
「助っ人?」
「アイオリア……ではないのか?」
するとアイオロスは笑顔になる。
「アイオリアも成長したんだなぁ」
そのしみじみとした口調に、二人は
『バカ兄がいる……』
と、同じことを考えたのだった。
そのころ、双児宮から酒を持ってきたアイオリアは、アルデバランの作った南米料理を静かに食べていた。
「こういう味付けはダメだったか?」
他の者たちは美味しいと言ってくれているので、そんなにハズれた味付けではないはずだが、同胞が静かに食べているとアルデバランとしては何か気が気ではない。
するとアイオリアは
「いや、美味い」
と慌てて答える。
そこへジュネが料理を取りにやってきた。
彼女は着飾っているので、気を利かせて女官たちが料理を運んでくれるのだが、さすがに歩きたくなったらしい。
そんな彼女をアイオリアは見つめる。
彼は普段着で行動している魔鈴を見て、期待していた分、ガッカリ感を味わっていたのだ。
サガはそう言って、酒を口にした。
「夜の女神は穏やかな方だと聞くが、あの方の産んだ神々はそうでないことが多い」
一夜明けたら、参加者の数が足りなかったという事態は避けたい。
するとアイオロスが心配することはないと言った。
「もうすぐ助っ人が来てくれるはずだ」
自信満々の態度に、サガとカノンは嫌な予感がした。
「助っ人?」
「アイオリア……ではないのか?」
するとアイオロスは笑顔になる。
「アイオリアも成長したんだなぁ」
そのしみじみとした口調に、二人は
『バカ兄がいる……』
と、同じことを考えたのだった。
そのころ、双児宮から酒を持ってきたアイオリアは、アルデバランの作った南米料理を静かに食べていた。
「こういう味付けはダメだったか?」
他の者たちは美味しいと言ってくれているので、そんなにハズれた味付けではないはずだが、同胞が静かに食べているとアルデバランとしては何か気が気ではない。
するとアイオリアは
「いや、美味い」
と慌てて答える。
そこへジュネが料理を取りにやってきた。
彼女は着飾っているので、気を利かせて女官たちが料理を運んでくれるのだが、さすがに歩きたくなったらしい。
そんな彼女をアイオリアは見つめる。
彼は普段着で行動している魔鈴を見て、期待していた分、ガッカリ感を味わっていたのだ。
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「小説家になろう」というサイトにある「二次創作部門」にて、『All or Nothing』を章ごとにアップしています。
まだ、やり始めたばかりですが、この話は完結をしているので定期的にアップしようと思っています。
ただ、文章が微妙なところはチョコチョコ修正を入れておりますので、ご了承ください。
にじファン
http://nizisosaku.com/
小説家になろう版 All or Nothing
http://ncode.syosetu.com/n5594p/
まだ、やり始めたばかりですが、この話は完結をしているので定期的にアップしようと思っています。
ただ、文章が微妙なところはチョコチョコ修正を入れておりますので、ご了承ください。
にじファン
http://nizisosaku.com/
小説家になろう版 All or Nothing
http://ncode.syosetu.com/n5594p/
夜の女神に関わる存在が、来るのか来ないのか。
女官たちの勘違いなのか、正解なのか。
さっぱり分からないバーベキュー大会は、大勢の参加者と豊富な食料のおかげか穏やかに時が過ぎてゆく。
しかし、酒を飲んでいながらカノンもサガも全然酔えない。
アイオロスだけが陽気だった。
「それでカノンはどこで、こんなにも大量の美味い肉を調達したんだ?」
弟に酒を持ってくるよう依頼した後、アイオロスはカノンの杯に酒を注ぎながら尋ねた。
「……まさか、悪事を犯したということではあるまいな」
サガは弟を睨む。
だが、カノンは違うと答えた。
「地上のある場所に用事があったのだが、そこの土地を牛耳っていた小悪党が俺に喧嘩を売ってきたんだよ」
「何だ、そのトラブルは!」
「知るか! とにかく面倒だから組織を崩壊させたんだが、それでも腹立たしいから騒ぎの落とし前として、そいつが狙っていた土地で酪農をやっていた人たちから肉を大量に買わせた」
「……」
「おかげで村は生き返り、そいつは力をかなり失った。気分は良かったが、残ったのは大量の食料だ」
捌くのにも時間がかかる。
それで聖域に持ち込んだという事だった。
「喧嘩の原因は?」
「……俺のところの部下搦みだ。それ以上はノーコメント」
つまり、他人の喧嘩を彼はわざわざ高く買ったらしい。
女官たちの勘違いなのか、正解なのか。
さっぱり分からないバーベキュー大会は、大勢の参加者と豊富な食料のおかげか穏やかに時が過ぎてゆく。
しかし、酒を飲んでいながらカノンもサガも全然酔えない。
アイオロスだけが陽気だった。
「それでカノンはどこで、こんなにも大量の美味い肉を調達したんだ?」
弟に酒を持ってくるよう依頼した後、アイオロスはカノンの杯に酒を注ぎながら尋ねた。
「……まさか、悪事を犯したということではあるまいな」
サガは弟を睨む。
だが、カノンは違うと答えた。
「地上のある場所に用事があったのだが、そこの土地を牛耳っていた小悪党が俺に喧嘩を売ってきたんだよ」
「何だ、そのトラブルは!」
「知るか! とにかく面倒だから組織を崩壊させたんだが、それでも腹立たしいから騒ぎの落とし前として、そいつが狙っていた土地で酪農をやっていた人たちから肉を大量に買わせた」
「……」
「おかげで村は生き返り、そいつは力をかなり失った。気分は良かったが、残ったのは大量の食料だ」
捌くのにも時間がかかる。
それで聖域に持ち込んだという事だった。
「喧嘩の原因は?」
「……俺のところの部下搦みだ。それ以上はノーコメント」
つまり、他人の喧嘩を彼はわざわざ高く買ったらしい。