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「不穏な会議の会場にして欲しくはないのですけどね」
 ムウは白羊宮へ集まったメンバーを見て、溜め息をついた。
「……すまない」
 サガは申し訳なさそうに謝罪する。
 彼とカノン、そして童虎とオルフェが自分のところの黄金宮へ集まったとき、ムウは貴鬼をユリティースのもとへと行かせた。
 これはオルフェの不安を思いやったのではない。彼らの話の内容が、貴鬼に聞かせるべきものではないと判断したからである。

「申し訳ありません。これはあまり雑兵たちなどに聞かれては困るものなので、場所の提供を感謝します」
 本当は童虎がここにしようと言い出したのだが、オルフェは立場が微妙に弱い(ということになっている)ので、彼がムウに謝意を表した。
「では、本題を始めます」
 オルフェが彼らに告げたのは、先の戦いで聖域にやってきた春麗やエスメラルダついての外部の反応だった。

「やはり、ある意味特別な存在というのは、警戒されるか、利用してやろうという反応に分かれるみたいです」
 女神アテナを守るために……という大義名分がそこにある為、考え方を変える気がないと言うのが彼の報告だった。
「情報収集をやり始めたらしく、あと数年もすれば見合い写真が送り付けられてきますよ」
 本来ならばそのようなことは許されるわけがない。何しろ彼女たちは黄金聖闘士が保護をしているのだ。彼らの許可なくば勝手な振る舞いなど出来ない。
 しかし、遠謀な計画が練られていれば、いつの間にか彼女たちを向こうに取られている可能性もある。
 禍の芽は早めに摘まなくてはならなかった。

「向こうが過ぎた真似をしないように、シメる必要がありますね」
 ムウの言葉に他の黄金聖闘士と海将軍が頷いたので、オルフェは苦笑いをするしかなかった。
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