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 海龍の海将軍であるカノンはたまに聖域にやってくる。
 それは何らかの問題解決のためだったり、私用だったり理由は様々。
 ついでに彼は五回に一回はエスメラルダにお菓子などの手土産を渡していた。

「エスメラルダ。白羊宮でシュンレイに会ったぞ」
 カノンの言葉にエスメラルダは本当ですかと目を輝かせる。
 どうやら今回、天秤宮の主が彼女を連れてきたらしい。
「これを持っていけ」
 カノンの出した今回のお土産は、可愛らしくラッピングされていたクッキーだった。
「あ、ありがとうございます」
 エスメラルダは嬉しそうに微笑む。

 実は彼女、人から物を無償で貰うということに慣れていない。
 その為、最初のころは真っ青になりながら対価を何にするべきか迷っていたのである。
 それでは聖域にいること自体が彼女にとってストレスになってしまう。
 ということで、カノンが贈り物という行為に慣れさせる為、たまに妹分へのお土産を持ってくることになったのだ。
 この場合、他の聖闘士たちが協力などといってエスメラルダに近づこうものなら、サガのほうがストレスで凶悪になりかねない。

 そして、この何気ないイベントは聖域の風紀を劇的に改善したのだった。
 何しろこの二人は邪な思考というのを知り尽くしている。
 裏をかくというのは絶対に不可能なのだ。

 この過保護な後見人たちの努力のおかげか、エスメラルダと女官たちの仲はとてもよかった。
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