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沙織たちは事件現場である浜辺に立った。
砂浜は所々えぐられたようになっており、何か巨大なものが暴れたかのような印象を受ける。
これには星矢と瞬も青ざめた。
「一体何があったんだ」
星矢の言葉に答えられる者はいない。誰もが何があったのか分からないのだ。
このとき、急に突風が吹いた。
妙に波の音が大きく聞こえ、真っ白い霧が周辺に発生する。
敵の出現かと、サガとアイオロスが沙織の傍に立つ。
他の黄金聖闘士たちも注意深く周囲を見回す。
それは5秒くらいの出来事なのだが、彼らにはとても長く感じられた。
そして霧が薄くなったとき、彼らの目に少し離れた浜辺にて人が歩いているのが見えた。
「魔鈴さんだ! シャイナさんたちもいる!!」
「ジュネさん!!」
星矢と瞬は急いで彼女たちの方へ走り出す。
先程まで濃かった霧は、すっかり消え去っていた。
砂浜は所々えぐられたようになっており、何か巨大なものが暴れたかのような印象を受ける。
これには星矢と瞬も青ざめた。
「一体何があったんだ」
星矢の言葉に答えられる者はいない。誰もが何があったのか分からないのだ。
このとき、急に突風が吹いた。
妙に波の音が大きく聞こえ、真っ白い霧が周辺に発生する。
敵の出現かと、サガとアイオロスが沙織の傍に立つ。
他の黄金聖闘士たちも注意深く周囲を見回す。
それは5秒くらいの出来事なのだが、彼らにはとても長く感じられた。
そして霧が薄くなったとき、彼らの目に少し離れた浜辺にて人が歩いているのが見えた。
「魔鈴さんだ! シャイナさんたちもいる!!」
「ジュネさん!!」
星矢と瞬は急いで彼女たちの方へ走り出す。
先程まで濃かった霧は、すっかり消え去っていた。
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レヴィアタン。
海の怪物。あらゆる武器が通用しない最強生物とも言われる。
「それこそ突破は不可能とまで言われる特殊な檻に閉じ込めていたんだが、そこを抜け出したんだ」
カノンとしてもそれ以上の説明が出来なかった。
「抜け出したということは、檻は壊されていないのか?」
シオンの問いにカノンは頷く。
「檻は壊れていなかった。見回りに来ていた海闘士たちも確認している」
異常な気配の発生に海闘士たちが現場に向かい、檻の中に何もいないことを発見したという。
「誰かが外へ出すということは出来るのか?」
アイオロスの疑問にカノンは首を横に振る。
「無理だ。檻は人の手では開けられないし、そもそも我々ですら近づかない」
一定の距離まで近づけば、中にいるレヴィアタンに食われる。
それゆえ誰も檻に触ることが出来ないのだ。
この話をミーノスは静かに聞いていた。
(レヴィアタンですか……。拙いですね)
ラダマンティスはカノンからレヴァイアタンの話を聞くと、冥界へと戻った。
行方不明者の中にユリティースとエスメラルダがいるのでは、冥界側としても協力しないわけにはいかない。
この事件を知ればパンドラが悲しむし、レヴィアタンがらみだった場合は捨てては置けない事情が彼らにはあったからだ。
ただ、今の段階では二つの事件が繋がる証拠はない。
むしろ何も分からなくなりそうな予感がした。
このとき部屋に星矢と瞬が駆け込んできた。
「魔鈴さんたちがいなくなったって本当か!」
「ジュネさんたちは見つかった?!」
そのあとからサガに案内されて沙織が現れる。
「何処まで分かっているのですか」
聖闘士達の間に緊張が走った。
海の怪物。あらゆる武器が通用しない最強生物とも言われる。
「それこそ突破は不可能とまで言われる特殊な檻に閉じ込めていたんだが、そこを抜け出したんだ」
カノンとしてもそれ以上の説明が出来なかった。
「抜け出したということは、檻は壊されていないのか?」
シオンの問いにカノンは頷く。
「檻は壊れていなかった。見回りに来ていた海闘士たちも確認している」
異常な気配の発生に海闘士たちが現場に向かい、檻の中に何もいないことを発見したという。
「誰かが外へ出すということは出来るのか?」
アイオロスの疑問にカノンは首を横に振る。
「無理だ。檻は人の手では開けられないし、そもそも我々ですら近づかない」
一定の距離まで近づけば、中にいるレヴィアタンに食われる。
それゆえ誰も檻に触ることが出来ないのだ。
この話をミーノスは静かに聞いていた。
(レヴィアタンですか……。拙いですね)
ラダマンティスはカノンからレヴァイアタンの話を聞くと、冥界へと戻った。
行方不明者の中にユリティースとエスメラルダがいるのでは、冥界側としても協力しないわけにはいかない。
この事件を知ればパンドラが悲しむし、レヴィアタンがらみだった場合は捨てては置けない事情が彼らにはあったからだ。
ただ、今の段階では二つの事件が繋がる証拠はない。
むしろ何も分からなくなりそうな予感がした。
このとき部屋に星矢と瞬が駆け込んできた。
「魔鈴さんたちがいなくなったって本当か!」
「ジュネさんたちは見つかった?!」
そのあとからサガに案内されて沙織が現れる。
「何処まで分かっているのですか」
聖闘士達の間に緊張が走った。
鎧の制作者が近くにいるということは、微調整が利くということで……。
ラダマンティスには特定の曜日に聖域へ顔を出すという、拷問に近いスケジュールが組まれている。
それでも聖域の修復師は一目でだいたいのサイズを把握したらしく、二回目で映画用の鎧を試着することが出来た。
場所は聖域の町の方にある社殿。ラダマンティスとしては居心地が悪い。
何しろ同席しているサガは何か考え込んでいるし、アイオロスの方は好奇心全開で自分のことを見ているのだ。
しかも、冥界側からは一人お目付役がいる。
「どこか動かしづらいところがあったら言ってくれ」
シオンの言葉にラダマンティスは無いと答える。
黒い鎧は冥衣に比べると華奢な感じがしたが、普通の鎧なので物質的な重さを考慮するとこんなものかと彼は納得する。
「結構、見れますよ」
カメラを片手にミーノスが仲間を褒める。
今回、ミーノスはパンドラからの命令で、鎧を纏うラダマンティスの写真を撮りに同行ということになっている。
いちおう名目は、パンドラへの報告をラダマンティス本人にやらせると情報を省く恐れがあるからというもの。
何か冥界側の微妙な関係に、サガは眉を顰めアイオロスは笑いをこらえていた。
そして隣の部屋ではジュネがアンドロメダ座をモデルにした鎧を身に付けていた。
「どうかな?」
ジュネの長い髪が鎧の隙間に挟まったりしてはいないか、動きを阻害させてはいないか、貴鬼は何度も尋ねる。
しかし、今回の鎧には華やかなスカートなど洋服の上に身に付けるものなので、部屋には貴鬼とジュネの他に、ムウとユリティース、エスメラルダ、そして女官が二人ほどいた。
服飾の欠点をその場である程度修正するためである。
「今は大丈夫ですが、外で動いてみないと何ともいえません」
アクション部分を一人で背負いそうな設定のため、ジュネは外へと出て良いかと尋ねる。
ムウと貴鬼は直ぐさま了承した。
ラダマンティスには特定の曜日に聖域へ顔を出すという、拷問に近いスケジュールが組まれている。
それでも聖域の修復師は一目でだいたいのサイズを把握したらしく、二回目で映画用の鎧を試着することが出来た。
場所は聖域の町の方にある社殿。ラダマンティスとしては居心地が悪い。
何しろ同席しているサガは何か考え込んでいるし、アイオロスの方は好奇心全開で自分のことを見ているのだ。
しかも、冥界側からは一人お目付役がいる。
「どこか動かしづらいところがあったら言ってくれ」
シオンの言葉にラダマンティスは無いと答える。
黒い鎧は冥衣に比べると華奢な感じがしたが、普通の鎧なので物質的な重さを考慮するとこんなものかと彼は納得する。
「結構、見れますよ」
カメラを片手にミーノスが仲間を褒める。
今回、ミーノスはパンドラからの命令で、鎧を纏うラダマンティスの写真を撮りに同行ということになっている。
いちおう名目は、パンドラへの報告をラダマンティス本人にやらせると情報を省く恐れがあるからというもの。
何か冥界側の微妙な関係に、サガは眉を顰めアイオロスは笑いをこらえていた。
そして隣の部屋ではジュネがアンドロメダ座をモデルにした鎧を身に付けていた。
「どうかな?」
ジュネの長い髪が鎧の隙間に挟まったりしてはいないか、動きを阻害させてはいないか、貴鬼は何度も尋ねる。
しかし、今回の鎧には華やかなスカートなど洋服の上に身に付けるものなので、部屋には貴鬼とジュネの他に、ムウとユリティース、エスメラルダ、そして女官が二人ほどいた。
服飾の欠点をその場である程度修正するためである。
「今は大丈夫ですが、外で動いてみないと何ともいえません」
アクション部分を一人で背負いそうな設定のため、ジュネは外へと出て良いかと尋ねる。
ムウと貴鬼は直ぐさま了承した。
夢の中に現れる機織り機。
シオンに協力を依頼したときから、少しだけ布が織れるようになっていた。
最初の頃の糸が切れるという事態に比べたら、ものすごい進歩である。
(シオン達が関わったから?)
アストラムたちの装飾について参考意見を聞きたいという絵梨衣の頼みで、教皇であり聖衣の修復師であるシオンを日本へ呼んだ。
そして彼は絵梨衣の話を聞いて鎧の制作を他の人間にやらせると分かったとき、何とも不可解な表情を見せた。
「その者たちの実力は、どれほどのものですか?」
まさか聖衣の修復師がこの一件に関わり合うつもりとは思わなかった。
しかし、貴鬼の修行の一環にと言われると、確かに修復師候補を鍛える方が重要である。
「沙織さん、ここは教皇様に頼みましょう。きっと素敵な鎧を作ってくれます」
その言葉に沙織はなんとなく不安なものを感じながら「そうですね」と頷いてしまった。
ところがこの話し合いの直後から、夢の中の機織り機に少しだけ布が織られているのだ。
(もしかして負の糸は、私や関係者の不安を糧に強度を増す?)
沙織が全てを管理していたときは、登場人物以外は優秀なスタッフを呼んで制作すれば良いと思っていた。
しかし、そう考えていたときの糸は切れ続けている。
彼女は溜息をついた。
シオンに協力を依頼したときから、少しだけ布が織れるようになっていた。
最初の頃の糸が切れるという事態に比べたら、ものすごい進歩である。
(シオン達が関わったから?)
アストラムたちの装飾について参考意見を聞きたいという絵梨衣の頼みで、教皇であり聖衣の修復師であるシオンを日本へ呼んだ。
そして彼は絵梨衣の話を聞いて鎧の制作を他の人間にやらせると分かったとき、何とも不可解な表情を見せた。
「その者たちの実力は、どれほどのものですか?」
まさか聖衣の修復師がこの一件に関わり合うつもりとは思わなかった。
しかし、貴鬼の修行の一環にと言われると、確かに修復師候補を鍛える方が重要である。
「沙織さん、ここは教皇様に頼みましょう。きっと素敵な鎧を作ってくれます」
その言葉に沙織はなんとなく不安なものを感じながら「そうですね」と頷いてしまった。
ところがこの話し合いの直後から、夢の中の機織り機に少しだけ布が織られているのだ。
(もしかして負の糸は、私や関係者の不安を糧に強度を増す?)
沙織が全てを管理していたときは、登場人物以外は優秀なスタッフを呼んで制作すれば良いと思っていた。
しかし、そう考えていたときの糸は切れ続けている。
彼女は溜息をついた。