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「オルフェさん、どうして瞬さんはニンフさんに近づいてはいけないのですか?」
状況の分からないエスメラルダは首を傾げながら尋ねる。
春麗も不思議そうな顔をしていた。
オルフェは苦笑いをしながら答える。
「ニンフとというのは結構デリケートな存在なんですよ。我々聖闘士が冷静でないときに近づいたら、向こうを吹き飛ばすか消滅させてしまうかもしれません」
では、何故夜間の騒ぎは大丈夫だったのかというと、推測として女神キュベレーか女神ニュクスが保護してくれていたのだろうというらしい。
「全部推測でしかないですが、たぶん当たりです。ですからもっと力を持つ黄金聖闘士たちも、今の状態では彼女たちには近づけません」
先程女神ニュクスから言葉を賜った直後にニンフに怪我をさせるなど、冗談でもやりたくない。
しかし、今の段階ではジュネが一緒に行くと言わないとニンフたちはここを去らないだろう。
「でも、そうするとニンフたちがカメレオン座を返してくれるのかかなり怪しくなる……」
それこそ聖域に戻るまで20年くらい遠回りをさせられたら、洒落にならない話である。
一方、瞬の方はというと、
「僕はもう落ち着いている!」
「嘘をつけ!!」
などと言い合いをしていたが、結局星矢は半分疑いながらも拘束を解いた。
「しかし、困ったな」
相手がニンフでは一輝や紫龍も良い知恵が浮かばない。
むしろ怪我をさせれば災いを呼ぶかもしれない相手なのだ。
そんななかユリティースが何かを思いついたらしく、不安げなエスメラルダに耳打ちをした。
状況の分からないエスメラルダは首を傾げながら尋ねる。
春麗も不思議そうな顔をしていた。
オルフェは苦笑いをしながら答える。
「ニンフとというのは結構デリケートな存在なんですよ。我々聖闘士が冷静でないときに近づいたら、向こうを吹き飛ばすか消滅させてしまうかもしれません」
では、何故夜間の騒ぎは大丈夫だったのかというと、推測として女神キュベレーか女神ニュクスが保護してくれていたのだろうというらしい。
「全部推測でしかないですが、たぶん当たりです。ですからもっと力を持つ黄金聖闘士たちも、今の状態では彼女たちには近づけません」
先程女神ニュクスから言葉を賜った直後にニンフに怪我をさせるなど、冗談でもやりたくない。
しかし、今の段階ではジュネが一緒に行くと言わないとニンフたちはここを去らないだろう。
「でも、そうするとニンフたちがカメレオン座を返してくれるのかかなり怪しくなる……」
それこそ聖域に戻るまで20年くらい遠回りをさせられたら、洒落にならない話である。
一方、瞬の方はというと、
「僕はもう落ち着いている!」
「嘘をつけ!!」
などと言い合いをしていたが、結局星矢は半分疑いながらも拘束を解いた。
「しかし、困ったな」
相手がニンフでは一輝や紫龍も良い知恵が浮かばない。
むしろ怪我をさせれば災いを呼ぶかもしれない相手なのだ。
そんななかユリティースが何かを思いついたらしく、不安げなエスメラルダに耳打ちをした。
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女性聖闘士から片時も離れなかった女性たち。朝の光と共にその姿が微妙に変化する。
美しい姿、はかなげな様子、人とは何処か違う雰囲気。
このときジュネは彼女たちの正体に気がついた。
「もしかして……貴女たちはニンフなの?」
すると彼女たちは頷く。そして淡い光をまとうニンフたちはジュネに懇願する。
「聖闘士さま、私たちのところへ来てください」
「そしていつまでも一緒にいましょう」
「みんな、会いたがっています」
次々と言われ、そして男の名前を次々出されてジュネは困惑してしまう。
ニンフである彼女たちを個人的に知っているというわけではないし、男の名前に心当たりはない。
しかし、周りの人間はそうは思わないだろう。
精霊にありがちな「可愛いイタズラ」と判断するには、性質が迷惑このうえない。
そして瞬はというと……。
「……」
不穏な小宇宙をまき散らせてニンフに近づいてはいけないとオルフェに言われて、星矢に羽交い締めにされていた。
美しい姿、はかなげな様子、人とは何処か違う雰囲気。
このときジュネは彼女たちの正体に気がついた。
「もしかして……貴女たちはニンフなの?」
すると彼女たちは頷く。そして淡い光をまとうニンフたちはジュネに懇願する。
「聖闘士さま、私たちのところへ来てください」
「そしていつまでも一緒にいましょう」
「みんな、会いたがっています」
次々と言われ、そして男の名前を次々出されてジュネは困惑してしまう。
ニンフである彼女たちを個人的に知っているというわけではないし、男の名前に心当たりはない。
しかし、周りの人間はそうは思わないだろう。
精霊にありがちな「可愛いイタズラ」と判断するには、性質が迷惑このうえない。
そして瞬はというと……。
「……」
不穏な小宇宙をまき散らせてニンフに近づいてはいけないとオルフェに言われて、星矢に羽交い締めにされていた。
一緒にいた老婦人が実は女神様だった。
このことに春麗とエスメラルダは驚き、困惑する。
「私……、全然気がつかなかった……」
沙織と一緒に行った「女神の宴」で会ったことがあるはずなのに、何も思い出さなかった。
春麗は失礼なことをしたのだと、真っ青になる。
しかし、ユリティースは大丈夫だと彼女を慰めた。
「向こうが正体を知られないようにしていたのですから、春麗さんが気に病むことは無いですよ」
相手はそれを楽しんでいたのですからと言われて、春麗は納得する。
しかし、エスメラルダの方は悲しげな表情になっていた。
「もしかしたら私、失礼なことをしちゃったかも……」
するとオルフェが笑いながらそんなことはないと否定。
「女神が気まぐれで怒ったりしたら、それこそ双子座様やシードラゴン様に相談すれば良いのです。
お二方とも貴女を妹分にするときに言いましたよね」
「……」
「自分たちを面倒事に関わらせる事と」
これはエスメラルダを安心させるだけではなく、聖域と海界の平和に必要なことだった。
この二人は問題処理能力が高すぎるため、平和な時ではむしろ自分を抑えすぎて無理をしてしまうのである。
美しい妹分を守るというのは、彼らにとって良いガス抜きになっていた。
しかしそうは言われても、彼女としては後見役の二人に迷惑をかけたくないと考えてしまう。
「でも、一輝やサガさんやカノン兄さまを困らせるようなことをしていたら……」
この発言に聖闘士達の視線がカノンに集中する。
一輝も何事かと海将軍に冷たい視線を向けた。
サガに至っては何か黒い小宇宙が立ち上っている。
「なんでお前がエスメラルダに“兄さま”と呼ばれているんだ!」
実兄の冷たい質問にカノンはあっさりと答えた。
「兄さまと呼ばないと返事をしないと言ってあるからだ」
堂々といわれて、アルデバランとカミュがサガを抑える羽目になった。
このことに春麗とエスメラルダは驚き、困惑する。
「私……、全然気がつかなかった……」
沙織と一緒に行った「女神の宴」で会ったことがあるはずなのに、何も思い出さなかった。
春麗は失礼なことをしたのだと、真っ青になる。
しかし、ユリティースは大丈夫だと彼女を慰めた。
「向こうが正体を知られないようにしていたのですから、春麗さんが気に病むことは無いですよ」
相手はそれを楽しんでいたのですからと言われて、春麗は納得する。
しかし、エスメラルダの方は悲しげな表情になっていた。
「もしかしたら私、失礼なことをしちゃったかも……」
するとオルフェが笑いながらそんなことはないと否定。
「女神が気まぐれで怒ったりしたら、それこそ双子座様やシードラゴン様に相談すれば良いのです。
お二方とも貴女を妹分にするときに言いましたよね」
「……」
「自分たちを面倒事に関わらせる事と」
これはエスメラルダを安心させるだけではなく、聖域と海界の平和に必要なことだった。
この二人は問題処理能力が高すぎるため、平和な時ではむしろ自分を抑えすぎて無理をしてしまうのである。
美しい妹分を守るというのは、彼らにとって良いガス抜きになっていた。
しかしそうは言われても、彼女としては後見役の二人に迷惑をかけたくないと考えてしまう。
「でも、一輝やサガさんやカノン兄さまを困らせるようなことをしていたら……」
この発言に聖闘士達の視線がカノンに集中する。
一輝も何事かと海将軍に冷たい視線を向けた。
サガに至っては何か黒い小宇宙が立ち上っている。
「なんでお前がエスメラルダに“兄さま”と呼ばれているんだ!」
実兄の冷たい質問にカノンはあっさりと答えた。
「兄さまと呼ばないと返事をしないと言ってあるからだ」
堂々といわれて、アルデバランとカミュがサガを抑える羽目になった。
「ユリティースは知っているよね」
オルフェの問いに彼女は頷く。
「はい。あの老婦人は女神キュベレー様。そして後からいらっしゃったのは女神ニュクス様です」
人に化けてここへ来た女神の真意が分からず、ユリティースも他に害がでない限りは沈黙を守ったということらしい。
そして超強力な権力を持つ女神たちが来たということで、誰もが星矢を見る。
星矢自身は「えっ、そんなにスゴイのか?」という感じで周囲を見回す。
そして瞬はジュネを連れて行かれなくて、ほっとしていた。
オルフェの問いに彼女は頷く。
「はい。あの老婦人は女神キュベレー様。そして後からいらっしゃったのは女神ニュクス様です」
人に化けてここへ来た女神の真意が分からず、ユリティースも他に害がでない限りは沈黙を守ったということらしい。
そして超強力な権力を持つ女神たちが来たということで、誰もが星矢を見る。
星矢自身は「えっ、そんなにスゴイのか?」という感じで周囲を見回す。
そして瞬はジュネを連れて行かれなくて、ほっとしていた。