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「絵梨衣ちゃんがここにいるということは、もしかして美穂ちゃんが皆の世話をしているのか?」
星矢の問いに絵梨衣は頷く。
沙織が何をしようとしているのか全然分からないが、絵梨衣まで引っ張りだせば美穂が大変なのは察しがついた。
しかし絵梨衣は大丈夫だと答えた。
「沙織さんから、役に立つ男手を用意すると言われたから」
その返事に星矢はドキリとした。
(俺、何も言われていないぞ!)
もしかして誰か他の人間が美穂のサポートをするのだろうか?
次に日本へ行って星の子学園へ行ったとき、
「今度はこの人に頼むから、星矢ちゃんは心配しないでね」
などと言われたら、ハッキリ言って立ち直れないかもしれない。
もうそこに自分の居場所がないのだ。
どうにかしなくてはと星矢が真っ青になっていると、そこへアイオリアがやってきた。
「星矢、日本へ行くぞ」
「えっ?!」
「お前を星の子学園へ置いていけと言われたからな」
アイオリアに襟首を掴まれて、星矢は絵梨衣の前から去る羽目になった。
(あらあら……)
星矢が手伝ってくれるのなら、美穂も嬉しいだろう。
ちなみに絵梨衣は今回、『沙織お嬢さんに呼ばれたから、ちょっと言ってくる』という言い訳をして聖域にきたのだった。
星矢の問いに絵梨衣は頷く。
沙織が何をしようとしているのか全然分からないが、絵梨衣まで引っ張りだせば美穂が大変なのは察しがついた。
しかし絵梨衣は大丈夫だと答えた。
「沙織さんから、役に立つ男手を用意すると言われたから」
その返事に星矢はドキリとした。
(俺、何も言われていないぞ!)
もしかして誰か他の人間が美穂のサポートをするのだろうか?
次に日本へ行って星の子学園へ行ったとき、
「今度はこの人に頼むから、星矢ちゃんは心配しないでね」
などと言われたら、ハッキリ言って立ち直れないかもしれない。
もうそこに自分の居場所がないのだ。
どうにかしなくてはと星矢が真っ青になっていると、そこへアイオリアがやってきた。
「星矢、日本へ行くぞ」
「えっ?!」
「お前を星の子学園へ置いていけと言われたからな」
アイオリアに襟首を掴まれて、星矢は絵梨衣の前から去る羽目になった。
(あらあら……)
星矢が手伝ってくれるのなら、美穂も嬉しいだろう。
ちなみに絵梨衣は今回、『沙織お嬢さんに呼ばれたから、ちょっと言ってくる』という言い訳をして聖域にきたのだった。
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とはいえ、女神が神殿にいるのに黄金聖闘士たちが全員聖域から離れるのである。
この命令を彼らとしては素直に聞き入れるわけにはいかなかった。
その理由としては「御身が心配」と考える者もいれば、「何か面倒なことをしでかすのでは!」と考える者もいたり、様々なのだが……。
しかし沙織は彼らの心配に対して、「では、女性聖闘士たちに一緒にいてもらいます」と言うのみで、やはりハッキリしたことは答えてくれない。
こうなると彼女から何かを聞き出すというのは不可能に近い。
彼らは諦めざるを得なかった。
ところが翌日の昼近く、一人の少女が教皇シオンに連れられて聖域へとやって来た。
「こんにちは」
その少女とはキグナスの聖闘士である氷河の恋人、相沢絵梨衣である。
日本は夕方の6時近くになっていたのだが、シオンが反則技とも言うべき「瞬間移動」で彼女を連れてきたのだ。
しかし、シオンもまた沙織から聖域から離れるよう言われている。
「聖衣を使って人形遊びでもするのか?」
デスマスクの言葉に他の黄金聖闘士たちは苦笑いしたが、この徹底さに彼らは不安を感じていた。
この命令を彼らとしては素直に聞き入れるわけにはいかなかった。
その理由としては「御身が心配」と考える者もいれば、「何か面倒なことをしでかすのでは!」と考える者もいたり、様々なのだが……。
しかし沙織は彼らの心配に対して、「では、女性聖闘士たちに一緒にいてもらいます」と言うのみで、やはりハッキリしたことは答えてくれない。
こうなると彼女から何かを聞き出すというのは不可能に近い。
彼らは諦めざるを得なかった。
ところが翌日の昼近く、一人の少女が教皇シオンに連れられて聖域へとやって来た。
「こんにちは」
その少女とはキグナスの聖闘士である氷河の恋人、相沢絵梨衣である。
日本は夕方の6時近くになっていたのだが、シオンが反則技とも言うべき「瞬間移動」で彼女を連れてきたのだ。
しかし、シオンもまた沙織から聖域から離れるよう言われている。
「聖衣を使って人形遊びでもするのか?」
デスマスクの言葉に他の黄金聖闘士たちは苦笑いしたが、この徹底さに彼らは不安を感じていた。
明日は新月というとき、聖域に女神アテナから一つの命令が下った。
それは明日の昼、黄金聖闘士たちは聖衣を教皇の間に置いたら、翌日まで聖域にいてはいけないというもの。
この奇妙な命令に黄金聖闘士たちは何事かと首を傾げるが、異を唱えることは出来ない。
ということで聖域では何だかよく分からないが、とにかく何かがあるのだろうということで奇妙な緊張に包まれていた。
「沙織さん何をやらかす気だ?」
星矢もまた自分の聖衣を教皇の間へ持ってくるように言われていた。
他にも数名の白銀や青銅の聖闘士たちが持ってくるように言われているらしい。
とにかく女神アテナのやることは、彼らにとって不可解だった。
それは明日の昼、黄金聖闘士たちは聖衣を教皇の間に置いたら、翌日まで聖域にいてはいけないというもの。
この奇妙な命令に黄金聖闘士たちは何事かと首を傾げるが、異を唱えることは出来ない。
ということで聖域では何だかよく分からないが、とにかく何かがあるのだろうということで奇妙な緊張に包まれていた。
「沙織さん何をやらかす気だ?」
星矢もまた自分の聖衣を教皇の間へ持ってくるように言われていた。
他にも数名の白銀や青銅の聖闘士たちが持ってくるように言われているらしい。
とにかく女神アテナのやることは、彼らにとって不可解だった。
畑仕事をしていて、ちょっと目の離した隙に一人息子である龍峰の姿が消えた。
紫龍と春麗は真っ青になりながら周辺を探し回る。
するとしばらくして川の方から、龍峰の声が聞こえてきた。
川の中に入られたら非常に危険なので、紫龍が青ざめながら駆けつけると……。
そこにいたのは一人の老人と幼い龍峰だった。
川の水の一部が彫刻のように色々な形に変化している。
それを見て龍峰が笑っていたのだ。
「老師……」
紫龍は懐かしい人の姿を見て茫然としてしまう。
すると老人は紫龍の方を向いた。
「紫龍、子供から目を離してはいかんぞ」
「は、はい」
「それにしても龍峰はいい子じゃ」
自分が褒められているとも知らず、龍峰は童虎に水の彫刻をもっと見たいとねだる。
すると童虎は龍峰の手を握った。
「龍峰や、おぬしは水の気が強いようじゃ。聖闘士も新しい時代が来たのかもしれん」
「?」
「その特性はおぬしに力を与えると共に、どうすることも出来ない因果をも与えてしまうじゃろう。調和を持ち、自分の力を信じるのじゃ。さすれば自ずと進むべき道に女神は光を与えてくれる」
このとき川に春麗がやってきた。
「老師!」
母親の大声に、龍峰はビックリして泣きだしてしまう。
「さらばじゃ」
春麗が駆け寄る前に童虎の姿は光の中へと消えてしまう。
彼女は自分の方へ手を伸ばす息子を抱き上げた。
「老師、龍峰の子守をしたくなったらいつでも来てください」
紫龍の言葉に風が懐かしい声で笑ったような気がした。
紫龍と春麗は真っ青になりながら周辺を探し回る。
するとしばらくして川の方から、龍峰の声が聞こえてきた。
川の中に入られたら非常に危険なので、紫龍が青ざめながら駆けつけると……。
そこにいたのは一人の老人と幼い龍峰だった。
川の水の一部が彫刻のように色々な形に変化している。
それを見て龍峰が笑っていたのだ。
「老師……」
紫龍は懐かしい人の姿を見て茫然としてしまう。
すると老人は紫龍の方を向いた。
「紫龍、子供から目を離してはいかんぞ」
「は、はい」
「それにしても龍峰はいい子じゃ」
自分が褒められているとも知らず、龍峰は童虎に水の彫刻をもっと見たいとねだる。
すると童虎は龍峰の手を握った。
「龍峰や、おぬしは水の気が強いようじゃ。聖闘士も新しい時代が来たのかもしれん」
「?」
「その特性はおぬしに力を与えると共に、どうすることも出来ない因果をも与えてしまうじゃろう。調和を持ち、自分の力を信じるのじゃ。さすれば自ずと進むべき道に女神は光を与えてくれる」
このとき川に春麗がやってきた。
「老師!」
母親の大声に、龍峰はビックリして泣きだしてしまう。
「さらばじゃ」
春麗が駆け寄る前に童虎の姿は光の中へと消えてしまう。
彼女は自分の方へ手を伸ばす息子を抱き上げた。
「老師、龍峰の子守をしたくなったらいつでも来てください」
紫龍の言葉に風が懐かしい声で笑ったような気がした。