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友人と話をしていて面白いことになったので、ちょっと記録。

☆☆☆

 天上幕府の親藩・聖域藩。ここの城には天上幕府の姫が【守護姫】として藩と領地を守っていた。
 彼女は特殊な能力の持ち主なので、他の藩は守護姫を警戒して攻めてこないのだ。
 光牙は僻地にすむ少年。女剣士のシャイナによって星剣士としての訓練を受けていた。
 星剣士。それは星剣を所有し、その力を正義の為に振るい、守護姫を守る者たちである。

 しかし光牙は何故、自分が星剣士にならなければならないのか、よく分かってはいない。
 ただ、養母はこれから動乱の時代が来るかもしれないと、何かに対して憂いていた。
 それが何なのか、光牙には分からない。
 それでも養母の憂いを少しでも軽くできるならと、彼はシャイナの特訓に耐えていた。

 そんなある日、彼らの耳に町の噂が聞こえてきた。城下町で不穏な事件が発生しているというのだ。そして守護姫はその出来事を憂いているという。
 この直後、マルスと名乗るものが僻地にいる光牙たちを襲う。このとき光牙は養母が実は守護姫であることを知らされたのだった。

☆☆☆

パライストラは聖域藩剣術指南のいる道場。
ここには星剣が主(あるじ)と認めた元服前の少年少女が、守護姫を守り、藩を守る星剣士となるべく日々鍛練を重ねている。

光牙は最初、守護姫は城にいるといわれて何が何だか分からず混乱してしまう。
それなら守護姫当人に会えれば、何かが分かるかもしれない。
マルスに関する情報が得られない以上、守護姫に会うことが養母の行方を知ることだと彼は考えた。

しかしある時、事態は急変する。
守護姫と言われていた少女は替え玉で、しかも藩乗っ取りの計画が着々と進んでいるというのだ。
光牙は仲間たちと一緒に少女を外へと出す。守護姫に近い(と思われる)能力の所有者ゆえ、少女が守護姫の地位に就けば乗っ取りが完了してしまう。
こうなると誰が味方で誰が敵なのか分からない。
守護姫であろう養母を助けようにも、何処にいるのか分からない。

とにかく彼らは旅に出る。
聖域藩を乗っ取ろうとするものたちは砦を作って他藩の者たちを刺激しており、聖域藩が戦乱の中心となるのは時間の問題。
今まで道場か師匠の許でしか剣を振るったことのない彼らは、これから自分たちで考え判断し、少女を守りながら命懸けで追跡者相手に剣を振るわなければならない。
だが、泣き言は言っていられない。

世界(?)が戦乱に包まれるのを避けれるか否かは、彼らの双肩にかかっているのだ!

☆☆☆

けっこう盛り上がりました。
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pixivの方に昔懐かしい作品をアップしておきました。
これの存在を知っている人は今や少ないだろうなぁ。

「裏・蘭燭」/「ぱーしむ」の小説
[pixiv] http://www.pixiv.net/novel/show.php?id=1279203

年齢制限ありであの二人の話なので、
それでも良いという方はコピペをお願いします。
「あの……、また闘いが起こるのでしょうか?」
眠っていたはずの絵梨衣がに急に起きて、不安げに彼女たちに問う。
どうも自分が聖域に呼ばれたということで、何かしら良くないことが起こっているのではと気を揉んでいるらしい。
その真剣な様子に、三人は互いに顔を見合わせた。

「絵梨衣ちゃんには聖域というところの性質を説明した方がいいね」
魔鈴の言葉に絵梨衣は首を傾げた。
「性質……ですか?」
「ここだけの話だけどね」
明らかに緊張している絵梨衣をリラックスさせるべく、三人は彼女と一緒に絨毯に座る。
ジュネがポットに飲み物が残っていることに気がついて、絵梨衣にお茶の入ったカップを渡した。
「まずは前提として、この聖域は常に裏切り者とか敵を内包している状態にあるんだよ」
意外な言葉に絵梨衣は目を丸くした。

「どう……してですか?」
裏切り者とか敵などいない方が良いのではないのだろうか。絵梨衣にはわけがわからなかった。
「これは一種の防衛機能と思ってくれればいい。聖域が強固なまでに一致団結してしまうと、敵対勢力は色々な力を身に蓄えて聖域を叩き潰そうとするから、そうなると殲滅戦になってしまう。これでは地上は焦土と化してしまうのさ」
それだけの覚悟がなくては聖域を滅ぼすことは出来ないという逆の意味にも取れる発言だった。
「もちろん裏切り者も敵も、そういう役目で動くという意味だ。本人がどんな考えで動いているとしても」
本気で聖域を滅ぼすつもりなのか、それともその振りをしているのかは誰にも確認は出来ない。
当事者も他の者に言う気はない。
それだけの真剣さがないと、邪悪なものたちに悟られてしまうからである。
「それに、そういう存在がいると敵側はそいつらに接触を試みる。そこから勝負が始まるのさ」
地上を守りつつ聖域を存続させる為の方法。
それは聖闘士たちに過酷な運命を与えるものでもあった。
今、教皇の間にある聖衣達は全て神話の時代に作られたものである。
しかも有名なものばかり。
ジュネはその迫力に、やや気押され気味だった。

(やはり神話を持つ聖衣は、迫力がある……)
幼いころダイダロスからカメレオン座の聖衣を見せてもらったとき、ジュネは神話を持っているのか尋ねたことがある。
しかし、カメレオン座はまだ聖衣が誕生して日が浅いと説明された。

「あと2000年したら、天上の南極はカメレオン座に近づく。そのときに聖衣がカメレオンの姿でいてくれるかは分からない」
何しろカメレオンの語源はギリシャ語のchamai+ leon(地上の+獅子)
(注意・異説も、もちろんあります)
何故、その名を持つものが南の天上にあるのか。疑うとキリのない話である。
しかも2000年という月日は、途方もないほど先の未来だった。
もしかすると人間側がいきなり伝説の獅子を創造して南の夜空に冠するかもしれない。
そう言ってダイダロスは笑っていたが、ジュネには壮大な内容過ぎて、最初はスゴイと思って良いのか何か夢物語を聞かされているような気がした。

しかし、女神と会ったときに彼女は理解する。
女神アテナだけは聖域の聖衣達と共に、2000年後も世界を守ってくれている。新しい聖闘士達と共に。
このとき、カメレオン座の聖衣は何かの影響を受けるかもしれないし、何事もなく女神と共にあるかもしれない。
ただ、自分が何か不名誉なことを行えば、聖衣の名誉もまた地に落ち泥にまみれるのだ。

ジュネは教皇の間の入り口から外を見た。
この地からカメレオン座は見えない。
それでも聖衣として存在するということは、女神アテナと共に闘えるということ。
彼女は自分の胸に手を当てる。聖衣の声が聞けたらと思った。
「愛や美に関しては女神アフロディーテの管轄です。私もニケも男女の心の変化を止めることは出来ません」

移ろいやすい人の心を止めるのは難しい。それはお互いの努力を必要とするのだ。
神が支配できるものではない。

「千の魔獣を倒せば恋人との仲が許されるというのなら手助けのしようもありますが、恋人の心変わりを防ぐために力を与えてくれといわれても聞き入れることは出来ないのです」
そして人の思考というのは完全ではない。
相手と自分の気持ち、そして周囲の情勢を正しく認識して行動しているわけではない。
ある日突然、最愛の恋人から別れを告げられることだってある。
「ですから、聖闘士達も恋愛事情は持ち込まないようにしていたようです。私は聖闘士達に幸福な恋愛を約束してあげることは出来ませんから」

しかも、女神アフロディーテや他の女神たちがちょっかいをかけたりすれば、事態はややこしくなる。
いきなり恋人を他の人に取られるのだ。そして女神アテナにはそれを防ぐ力はない。
そして聖闘士達が恋人を失うことで洒落にならない敗北感に苛まれてしまうという事態は聖域にとって危険だった。
酷い場合は心が壊れてしまうことがあるのだから。

「でも、聖闘士達に最後の一線を超えさせないのは、やはりそんな彼らを愛してくれる人だと思います」
だから恋愛は注意事項ではあるが禁止事項には出来ないと沙織は言った。
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